
2012年8月30日
かつては神仏の住むところとされ、人々が敬い崇めた日本一の霊峰、富士山。
1000年以上も前に整備された御坂みちは、富士登山をめざす人々で賑わった。
今回は、甲府から、最大の難所・御坂峠を越え、河口湖、富士吉田へといたる旅。
北斎や広重も描いた絶景ポイントでは、思いがけない富士の姿に遭遇。
名物のほうとうやうどんも味わいながら、かつての賑わいを伝える街並を訪ねていきます。
古事記や日本書紀にも記述がある由緒ある神社。日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際に立ち寄り、ここで歌を詠み交わしたとされることから、連歌発祥の地としても知られている。古くから、甲斐九筋(甲斐国の9本の主要道路)の基点とされる。
住所:山梨県甲府市酒折3-1-13
TEL:0552-31-2690
富士山の北に連なる御坂山塊の峠のひとつ。御坂みち最大の難所。ここから仰ぎ見る富士山は、北斎の「富嶽三十六景」にも、広重の「冨士三十六景」にも描かれている。
平安時代に、富士山の噴火を鎮めるため勅令により建てられた神社。今も境内には、かつての祠の一部が祀られている。毎年春と夏の例祭では、富士山の神、浅間大神(あさまのおおかみ)を鎮めるための「稚児の舞(ちごのまい)」が奉納される。
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町河口1
TEL:0555-76-7186
西湖の畔にある地域交流施設。昭和41年の台風災害で失われた集落が復元されている。20棟ある茅葺屋根の民家は、内部も当時のままに復元されており、一部レストランや紙漉きなどの伝統工芸が体験できる工房として活用されている。
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町西湖根場2710
TEL:0555-20-4677
平安時代に創建された富士山の神を祀る神社。江戸時代、富士講の隆盛とともに大きく発展した。境内には、吉田口(北口)登山道の入口があり、信者たちは登山の前に必ずここを参拝した。
住所:山梨県富士吉田市上吉田5558
TEL:0555-22-0221
生涯を通じ富士山を撮り続けた写真家、岡田紅陽の作品を集めた美術館。山中湖にほど近い「四季の杜 おしの公園」の中にある。
住所:山梨県南都留郡忍野村忍草2838-1
TEL:0555-84-3222
富士レークホテル(ふじれーくほてる)
富士を望む河口湖畔に建てられた老舗ホテル。館内は、バリアフリーのデザインで統一されている。富士山や河口湖が見える温泉風呂付の部屋が人気。通りをはさんだ向かいには、山麓のかつての暮らしを伝える「富士博物館」を併設している。
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津1
TEL:0555-72-2209
御師民宿「筒屋」(おしみんしゅく づづや)
富士吉田には、古くから「御師(おし)」と呼ばれる人々がいた。御師は、信仰登山をする人のため、宿や食事を提供し、登山前のお祓いや禊なども行った。「筒屋」は20代続く御師の宿。現在は民宿として営業しているが、登山をする富士講の人々が今も毎年宿泊している。
住所:山梨県富士吉田市上吉田6-7-3
TEL:0555-22-5059
天下茶屋(てんかぢゃや)
御坂峠に立つ茶屋。河口湖の奥に聳える富士山の美しい眺望で知られる。昭和初期に太宰治が2か月ほど逗留し、短編小説「富嶽百景」の舞台ともなった。2階には太宰逗留当時のようすが復元されている。名物は、ほうとう鍋。
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町河口2739
TEL:0555-76-6659
手打ちうどん はなや
現在60店舗以上ある富士吉田のうどん店の中で最も古い、明治時代創業の老舗うどん店。メニューは釜揚げの「湯もり」と、「ざる」「皿」の3種類。
住所:山梨県富士吉田市上吉田6-9-1
TEL:0555-22-2507
カフェ月光(かふぇげっこう)
富士吉田市下吉田地区にあるカフェ。昭和初期の理髪店だった建物を改装し、店内にはレトロな雰囲気が漂う。名物は、オーナーの手づくりによるカボチャのメープル・チーズケーキ。
住所:山梨県富士吉田市下吉田3-12-11
TEL:0555-28-7277
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