2012年4月12日
江戸日本橋から北へ。徳川家康を神として祀る日光東照宮への『参詣の道』、日光街道。
山間を行くこの道は、江戸時代の活気を残す「足立市場」の競り風景や、
東照宮の造営にかかわった匠の技・桐たんすなど、
粋でいなせな職人たちの息吹を宿す道。
今回は、江戸から続く職人たちの技と心意気をもとめ、日光街道を旅します。
草加せんべい「いけだ屋」
江戸時代、「おうめだんご」という屋号で街道の茶店を営んでいたが、江戸末期の慶応元年(1865年)、せんべいを主とした商いに移行。こだわりの炭火手焼せんべいは、草加近郊のうるち米をセイロで蒸し、天日で干し、備長炭で1枚1枚焼き上げた、自慢の一品。
住所:埼玉県草加市吉町4-1-40
TEL:048-922-2061
鮒の甘露煮「ぬた屋」
江戸時代、古河を流れる渡良瀬川やその周辺の湖沼などでとれた鮒を、醤油で煮て保存食にしたのがはじまり。尾頭付きの鮒を、たっぷりのざらめ、水あめ、和三盆で煮詰めた甘露煮は、縁起物として今も親しまれる郷土料理だ。
住所:茨城県古河市中央町3-8-5
TEL:0280-22-4127
春日部桐たんす「飯島桐箪笥製造所」
「春日部桐たんす」は、江戸時代に日光東照宮の造営のため、全国から集まった腕利きの工匠の一部が、桐が豊富にあった春日部に滞在したことから始まる、といわれる。今も、昔ながらの天日干しで「原木の渋抜き」を行い、釘を一切使わずに組み立てるなど、匠の技にこだわり、守り継がれている。
住所:埼玉県春日部市豊野町1-1-9
TEL:048-734-3922
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