2011年7月28日
今回の歴史街道は、埼玉県・熊谷から山梨県・甲州をつなぐ秩父路。
涼感あふれる秩父は、江戸から近く庶民から親しまれた旅先でした。
一番の目的は聖地巡礼。34ヶ所の札所を巡り、観音様にこの世での救いを求めました。
さらに、夏だけの美食、天然氷でつくる絶品かき氷。
見たこともない山の珍味。長瀞のライン下り。
巡礼ついでに観光も、と多くの人が秩父を訪れたのです。
涼を楽しみながら、埼玉県・秩父路を旅します。
すぎの子(すぎのこ)
350年前に建てられた茅葺屋根の宿。茅葺屋根の宿は、埼玉県ではここだけ。
女将さんの編み出した特別な方法により、春の山菜がいつでも美味しく食べられる。女将さん自らが標高2000mの断崖絶壁に登って取りに行く、究極の山の幸「イワタケ」も堪能できる。
住所:埼玉県秩父市荒川上田野1743-1
TEL:0494-54-0963
阿左美冷蔵(あさみれいぞう)
明治23年(1890年)創業の、天然氷のかき氷の名店。宝登山から湧き出る天然水を専用の製氷池で冬の間に製氷。昔ながらの機械で削る氷雪のようにふわふわ。シロップにもこだわりがあり、人工甘味料は一切使っていない。
金崎本店 住所:埼玉県皆野町金崎27-1
TEL:0494-62-1119
新木鉱泉(あらきこうせん)
創業は江戸時代、文政10年(1827年)にさかのぼる。当時、新木鉱泉は秩父札所巡りの門前宿として賑わった。創業より180年余り、当時の内装そのままを残す重厚な建物は健在。泉質は“含硫黄アルカリ泉”。そのなめらかな肌ざわりから「卵水」とも呼ばれている。
住所:埼玉県秩父市上山田1538
TEL:0494-23-2641
久保製紙(くぼせいし)
紙の上納国だった武蔵国。紙の需要が増えた江戸時代、江戸から近く、槻川と兜川の清流に恵まれた小川町には数百軒の紙鋤き屋があった。大正2年(1913年)創業の久保製紙では、小川町の代表的な和紙「細川紙」をはじめ、書道用、水墨画用、ちぎり絵用、工芸用などの和紙の製造を職人が手作業で行っている。
住所:埼玉県比企郡小川町1116-2
TEL:0493-72-0436
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