にっぽん歴史街道

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2011年9月15日

美濃・郡上街道〜和の美でつなぐ清流の道〜

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岐阜県の加納から、郡上八幡へ至る道「郡上街道」。
戦国武将・斎藤道三と織田信長ゆかりの地であり、
家康が築いた美濃路最大の城下町「加納」から、
日本三大清流のひとつ、長良川を遡上すると、刀鍛冶の「関」も、
美濃和紙の「上有知(こうずち)」も、長良川の舟運によって栄えた町。
険しい峠道と川を渡って「(郡上)八幡」に至る。
4日間の「徹夜踊り」で有名な郡上踊りは、藩と民衆の融和が目的だったとも言われ、
7月中旬から9月上旬まで、33夜に渡る。

岐阜城(ぎふじょう)

金華山(きんかざん)山頂にそびえる岐阜城は、難攻不落の城としても知られ、戦国時代には小説「国盗り物語」の主人公である斎藤道三の居城。その後、織田信長が城主となった。
住所:岐阜県岐阜市金華山天守閣18
TEL:058−263−4853

鵜飼(うかい)

鵜飼は、鵜匠が鵜をあやつり魚を捕える漁法で、およそ1300年の歴史があり、時の権力者たちに保護されてきた。織田信長は「鵜匠」という地位を与えて鵜飼を保護したと言われており、徳川家康はたびたび岐阜を訪れ鵜飼を見物、岐阜でつくらせた「鮎鮨」を江戸まで運ばせた。長良川鵜飼は、毎年5月11日〜10月15日までの期間中、中秋の名月と増水時を除いて毎夜行われている。
観覧の予約・問い合わせ 岐阜市鵜飼観覧船事務所
TEL:058−262−0104

小坂酒造場(こさかしゅぞう)

1300年の歴史を誇る美濃和紙の産地として知られる美濃市は、"卯建(うだつ)"のある町家が数多く見られる町としても有名。創業は1772年(安永元年)の、江戸時代から続く老舗の酒蔵。重厚な建物は国の重要文化財に指定され、三本のうだつが上がる起こり屋根が特に美しい。
住所:岐阜県美濃市2267番地
TEL:0575−33−0682

今回訪れた街道

十八楼(じゅうはちろう)

格子戸のある古い街並みが今も残る川原町にある創業150年の老舗旅館「十八楼」の屋号は、松尾芭蕉が長良川を訪れた際、川の畔に立つ楼閣(水楼)からの眺めを記した「十八楼之記」に因む。
住所:岐阜県岐阜市湊町10番地
TEL:0575−22−0220

辻屋(つじや)

関で創業160年を誇る鰻屋。大きさにバラつきのある天然鰻を切り分け焼き、丼に盛った名残で、今でもその焼き方は変わらない。間口が狭く奥が長い鰻の寝床のような店舗。
住所:岐阜県関市本町5丁目14
TEL:095-823-2281

岐阜和傘(ぎふわがさ)

岐阜の和傘作りは、江戸時代に加納藩が下級武士の生活を救うために内職として奨励したのがはじまりといわれている。現在も岐阜市加納地区には多くの工房があり日本一の生産量を誇る。製造工程は細かく分業化され、いくつもの工程を経て繊細で美しい和傘が出来上がる。
住所:岐阜県岐阜市加納中広江町27(坂井田永吉本店)
TEL:058−271−6958