
2011年4月28日
今回の歴史街道は 山口県を南北に縦断する、萩往還。
街道の出発点は、1600年・関ヶ原の戦いで
徳川家康に敗北した長州藩主・毛利輝元が作り上げた城下町・萩。
萩往還は、長州藩主が参勤交代で江戸へと向かうための、
「御成道(おなりみち)」でした。
しかし、激動の江戸末期には、
幕末の志士たちが駆け抜ける、政治の道へと変貌します。
江戸から明治へ。日本が大きく変化する時代、
熱き人々が行き交った萩往還を旅します。
城下町・萩の目抜き通りに位置する、菊屋家住宅。
藩主・毛利家の御用商人をつとめた豪商の家。また、藩主を訪ねる賓客のための宿泊所にもなった。
江戸初期の建物は、西日本で最も古い町屋として、国の重要文化財に指定されている。
賓客を泊めた見事な書院や庭の他に、菊屋家の店先や台所、蔵など町屋の暮らしぶりもうかがえる。
住所:山口県萩市呉服町1丁目1番地
TEL:0838-25-8282
萩出身の兵学者・吉田松陰ゆかりの神社。境内には、松蔭が主宰し、維新の立役者たちを生んだ私塾・松下村塾が当時のまま残されている。その他、数々の名言を残した松蔭直筆の手紙・文書や、松蔭の生涯を学べる博物館「至誠館」も併設されている。
住所:山口県萩市椿東1537
TEL:0838-22-4643
一升のいり豆を食べなければ越えられないほど長く急な坂道であることから、「一升谷」の名がついたといされる峠道。標高差300m・長さ2kmの坂道には、約30年前に掘り起こした江戸時代の石畳が今も残る。江戸末期には、長州藩士のみならず、幕末の志士たちも多く行き交った。
住所:山口県萩市明木
忠小兵衛蒲鉾本店
(ちゅうこべいかまぼこほんてん)
長州藩主が参勤交代で江戸へ同行させるほど愛した、萩名物「焼抜蒲鉾(やきぬきかまぼこ)」は、エソや小鯛などの魚を使い、蒸すのではなく、炭火で焼くのが特徴。
住所:山口県萩市椿陣ヶ原2757−1
TEL:0838-22-0457
はやし屋旅館
一升谷を越えた山里の宿場町・佐々並で、江戸時代からの名物「佐々並豆腐」のコース料理を食べることができる。食事だけでもOKだが、事前に予約が必要。
住所:山口県萩市大字佐々並266
TEL:0838-56-0007
湯田温泉・松田屋ホテル
600年続く名湯・湯田温泉にある松田屋ホテルは、長州藩士はもちろん、坂本龍馬、西郷隆盛、大久保利通など、幕末の志士たちが多く訪れた。1860年に造られた通称「維新の湯」は、志士たちが汗を流した風呂として、今も当時のまま残っている。
山口県山口市湯田温泉3−6−7
TEL:083-922-0125
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