2011年6月2日
今回の歴史街道は、中山道のうち、長野県木曽地方を北から南へと抜ける、木曽路。
この街道は多くの旅人が歩いた五街道のひとつで、峠を越える一番の難所にあたる道でした。
しかし、天候に大きくは左右されず、美しい山道に自然を満喫する木曽路は、
江戸時代、旅人憧れの「秘境浪漫の道」でもありました。
今も江戸時代そのままの宿場風情が残っています。
そして、この街道を歩いた人々には、女性も多くいたことがわかっています。
幕末に十四代将軍・徳川家茂へ嫁いだ、皇女和宮の降嫁の道も、この木曽路でした。
今も街道は、江戸時代の旅人の息づかいが感じられる場所なのです。
輝く新緑と清流、咲き乱れる花々に迎えられて。
江戸時代へ思いを馳せる木曽路の初夏を旅します。
旅館 「ゑちごや」
奈良井で創業以来、旅籠を続けている。天保年間の建物を今も残し、間口が狭く奥へ長い「鰻の床」が特徴。文人墨客も江戸情緒を求めて、この宿を訪れている。一日二組限定。
住所:長野県塩尻市大字奈良井493
TEL:0264-34-3011
民宿 「まるや」
大妻籠に並ぶ旅籠のひとつで、創業222年。馬方と馬を泊めた宿だったという。囲炉裏でのもてなしと、主人が育てた実で打った手打ち蕎麦も自慢の宿。
住所:長野県木曽郡南木曽町妻籠
TEL:0264-57-3117
小池糀店 (こいけこうじてん)
明治十二年創業の糀店。酒造りや味噌造りに欠かせない糀を専門に製造販売してきた。また、木曽では伝統的な「味噌玉づくり」の味噌を作っており、そのコクと旨みは他の味噌では味わえない。
住所:長野県木曽郡木曽福島町5831
TEL:0264-22-2409
ヤマト小椋商店(やまとおぐらしょうてん)
全国の山を渡ってきた「木地師」の末裔が、ろくろの技を守っている。生木を削り、薄く漆をかけた器は軽い上に、木目が美しい。
住所:長野県木曽郡南木曽町漆畑
TEL:0264-58-2144
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