
2011年11月10日
羽州街道は青森から秋田・山形を通り、福島に至る脇往還。
今回は、その道筋から山形を南に下る出羽路を辿ります。
かつてこの地に恵みをもたらしたのは、最上川の舟運と紅花。
紅花は染料や化粧紅として京の都で重用され、莫大な富と豪商を生みだしました。
また奥の細道の旅で出羽路を歩いた松尾芭蕉は、
最上川や霊山での体験を詠んだ名句を後世に残しています。
時は秋、大正ロマンの湯の里や郷土の味覚を楽しみながら、
芭蕉と歩く紅葉の出羽路を旅します。
古く16世紀に銀鉱が発見され、江戸時代には公儀山として栄えた。現在は木造三層四層の旅館が軒を並べ、大正ロマンの風情溢れる温泉街として人気を集めている。建物の造作は大石田の船大工や佐官の手によるもので、様々なこて絵が宿の軒先を飾っている。
新緑、紅葉、雪景色など、季節によっても様々な表情が楽しめる。
住所:山形県尾花沢市銀山温泉
TEL:090-5848-3287(銀山温泉観光案内所)
紅花で富を成した堀米四郎兵衛の屋敷跡。堀米家は、元禄の頃から農地の集積を行い、文政年間から明治期まで名主や戸長を勤め、その間、米、紅花などの集荷出荷などによって財をなした。長屋門や座敷蔵、庭園、屋敷周りの塀など、江戸時代後期の豪壮な地主のたたずまいを見ることができる。現在は、全国唯一の紅花の資料館紅として紅花に関連する資料や紅花染め、享保雛などを展示。
山形県西村山郡河北町谷地戊1143
TEL:0237-73-3500
開館時間:09:00〜16:00 休館日:毎月第二木曜日
入館料:400円
860年、天台宗の僧・慈覚大師によって開基された霊場。宝珠山に抱かれ、大小の50余りのお堂が立っている。1015段もの石段が続き、建立時に比叡山より法灯が移された「根本中堂」、仁王門、街並みを一望する「五大堂」などが見どころ。芭蕉はここで「閑かさや・・」で知られる句を詠み、その吟行を偲ぶ「せみ塚」が置かれている。登り口の茶店では食べると力が湧くという、名物・力こんにゃくが売られている。
住所:山形県山形市山寺4456-1
TEL:023-695-2816(山寺観光協会)
開場時間:8:00〜17:00 拝観料:300円
文四郎麸(ぶんしろうふ)
江戸時代、文久年間(1860年〜)に麩づくりを始めたという老舗。六田地区で作る麩はグルテン豊富で、鉄棒に巻き付けて焼き上げる独特の形は「車麩」と呼ばれる。
住所:山形県東根市六田二丁目2-20
TEL:0237-42-0117
栄春堂(えいしゅんどう)
山形県天童市にある温泉街の中で一番古い『将棋駒の実演販売所』。書き駒、彫り駒、盛上駒など展示・販売している。店内奥には「将棋の小さな博物館」がある。
住所:山形県天童市鎌田本町1-3-28
TEL:023-653-2843
営業時間:8:00〜18:00
丸八やたら漬(まるはちやたらづけ)
明治18年創業。当初は味噌・醤油醸造を生業とし、現在は漬物専門店となる。やたら漬やおみ漬けをはじめ、種類豊富な山形の漬物を網羅、販売している。
住所:山形県山形市旅篭町2-1-5
TEL:023-623-0310
営業時間:9:00〜19:00 年中無休
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