
2011年6月30日
「国引き」神話の鳥取県米子市の弓ヶ浜から山陰道を西に辿り、
島根県の出雲大社に至る「出雲路」。
街道に沿って、数々の神話が息づき、江戸時代は縁結びの道として参拝の旅人で賑わった。
鋼の積出港として栄えた安来、茶道「不昧流」の発祥地である松江、
そして、神話の川「斐伊川」を越え「国譲り」神話の出雲大社に至る。
旧暦の十月十一日に日本中から八百万の神々が縁結びの神議(かみはか)りのため集うという出雲大社を目指して、神話の道を辿ります。
全国的に唄い親しまれている安来の民謡「安来節」の殿堂。安来節は、鋼で繁栄した安来で、江戸時代に花街のお座敷で唄われたのが始まり。大正時代になると、渡部お糸という歌い手の力で安来節は全国に知れわたる出雲の民謡となった。生の安来節(唄・踊り)を1日4回公演。
住所:島根県安来市古川町534
TEL:0854-28-9500
松江城は千鳥城ともいい全国に現存する12天守の一つで、関ヶ原の戦いで武勲があった堀尾親子が、慶長16年、実戦本位に築城した。以来、10代続いた松江藩の居城。
住所:島根県松江市殿町1-5
TEL:0852-21-4030(松江城山公園管理事務所)
島根県を代表する屋敷で、重要文化財に指定され、補修はされているが、母屋の大屋根は享保18年のまま。代々、松江藩の本陣を勤めた家で、戦後は割烹旅館として営業していたが、廃業。内部は有料で公開されている。
住所:島根県松江市宍道町宍道1335
TEL:0852-66-0136
長楽園(ちょうらくえん)
玉造温泉にある松江藩主の別荘「お茶屋」で、代々湯の番人をつとめた「湯之助」の流れを汲む温泉宿。圧巻なのは、1909年に完成した龍宮の湯で、120坪に満々と湯をたたえ、その龍宮の湯を一万坪の日本庭園が囲む。
住所:島根県松江市玉湯町玉造323
TEL:0852-62-0111
荒木屋(あらきや)
天明年間創業の出雲そばの老舗で、うるめいわしのダシで取ったやや甘めのつゆをそばに直接かけて頂くのが出雲流。
住所:島根県出雲市大社町杵築東409-2
TEL:0853-53-2352
筒描藍染(つつがきあいぞめ)
木綿の布の中央には家紋、四隅に鶴亀・松竹梅・宝づくしなど縁起物の模様。これを筒袋に入れた糊で描き、藍で染める伝統技法。この風呂敷、足袋などを嫁入り道具として持たせるのが、出雲地方の江戸時代からの風習だ。出雲で唯一の長田染工場。
住所:島根県出雲市大津町1109
TEL:0853-21-0288
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