
2011年8月4日
今回は特別篇。案内人、中村勘太郎が二週に渡り「加賀百万石の道」を歩きます。
「加賀百万石」とうたわれた日本一の大名、前田家。
前田家は美術工芸を奨励し、金沢を華やかな文化の町へと成長させました。
なぜ金沢に「百万石文化」が起こったのか?
前編では、前田家の繁栄を支えた陰の道を旅します。
世界遺産、五箇山。ここでは、幕府に悟られないよう秘密裏に
火薬の材料である塩硝造りが行われ、加賀藩の財政を支えました。
また金沢発展の裏には、作り阿呆で知られる三代藩主、前田利常の功績がありました。
歌舞伎俳優、中村勘太郎はこの旅で、知られざる前田家の物語と出会います。
全国に唯一現存する江戸時代の代官所。表門、大広間、また当時の裁判所にあたる御白洲など江戸情緒をそのままに残す。身分によって内装が変わる部屋など厳しい身分制度も垣間見ることができる。
住所:岐阜県高山市八軒町1-5
TEL:0577-32-0643
江戸時代後期に建てられた合掌造りの家。毎年塩硝造りの視察に訪れた加賀藩の役人は、この家に泊まっていた。そのため、書院造の間とお供の家来が隠れていた武者隠しの間が残っている。また、塩硝造りに使った釜も残っていて、五箇山に眠る陰の歴史を感じ取ることができる。
住所:富山県南砺市西赤尾町857-1
TEL:0577-32-0643
1643年、三代藩主、前田利常の命で創建された寺。金沢城から1キロほどの距離に寺町を造り、いざという時の城の防備とした。妙立寺は出城として、その中心的役割を担った。そのため、建物全体が複雑な構造を有し、落とし穴や隠し階段があることから『忍者寺』の別称を持つ。
住所:石川県金沢市野町1-2-12
TEL:076-241-0888
あたらしや
創業250年。金沢の湯涌温泉にある江戸時代から続く温泉宿。藩政時代には、加賀藩藩主の湯治場として利用され、「金沢の奥座敷」と呼ばれた。
住所:石川県金沢市湯涌荒屋町89-2
TEL:076-235-1011
庄七(しょうしち)
約200年前に建てられた庄七は、世界遺産に指定された集落にある合掌造りの宿。高さ約11mほどの2階建ての建物。夕食は、20畳ほどの囲炉裏のある和室で楽しめる。
住所:富山県南砺市相倉421
TEL:0763-66-2206
茶房 久連波(さぼう くれは)
金沢のひがし茶屋街にある茶房。店頭販売せず、茶会の席のみに和菓子を提供している名店、「吉はし」の名菓を堪能できる。また、加賀友禅の着物レンタルも可能。
金崎本店 住所:石川県金沢市東山1-24-3
TEL:076-253-9080
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