
2012年5月24日
古来、日本人を引き寄せてきた聖地が全国にあります。
今回は、そんな聖地へと至る街道、参詣道の数々を訪ねます。
「一生に一度はお伊勢参り」「一生に一度はこんぴら参り」
そんな言葉が流行るほど、江戸時代には参詣の旅が憧れの的。一大ブームとなったのです。
とはいえ、旅の目的は祈りや願掛けだけではありません。
参道に並ぶ土産や、名物料理の数々。一生に一度の贅沢観光旅行でもあったのです。
伊勢、金毘羅、日光、熊野。
江戸庶民憧れの、街道聖地めぐりの旅へご案内します。
熊野参詣の最終目的地。熊野本宮大社、熊野速玉大社と合わせて、熊野三山と呼ばれる。
その歴史は、およそ1700年。神武天皇が那智の瀧を発見したことがはじまりとされる。境内には、パワースポット「大楠」もそびえる。木には大きな穴が開いており、その中で願い事を唱えるといつか叶うと言われている。
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
TEL:0735-55-0323
衣食住をつかさどる豊受大御神を祀る"外宮"と、天照大御神が鎮座する"内宮"がある。 "内宮"は、伊勢街道の終着地点。
外宮 住所:三重県伊勢市豊川町
内宮 住所:三重県伊勢市宇治館町
TEL:神宮司庁/0596-24-1111
徳川家康を神として祀った神社。「日光の社寺」として、ニ荒山神社、輪王寺とともに世界遺産に登録されている。
住所:栃木県日光市山内2301
TEL:0288-54-0560
象頭山の中腹に新座する、庶民信仰の神さまを祀る神社。祭神は大物主神と崇徳天皇。古くは海の神、航海の守り神として信仰されていたが、江戸時代にはさまざまな願いごとを叶える「こんぴらさん」として親しまれ、広い信仰を集めた。今も年間300万人の参詣客が訪れる。
住所:香川県仲多度郡琴平町892-1
TEL:0877-75-2121
旅館「あづまや」
フランスの芸術家アンドレ・マルロー夫妻も「これぞ日本の宿」と絶賛。料理にはすべて温泉を使う。
住所:和歌山県田辺市本宮町湯の峰122
TEL:0735-42-0012
朝日館
徳川慶喜も泊まった、大名の本陣であった、創業280年の旅館。贅沢な貴賓室がある。伊勢参りの際に御師の館で出されていた"御師の御膳"を再現した料理を食べられる。
住所:三重県伊勢市二見町茶屋228
TEL:0596-43-2001
田楽あぶでん
天明年間創業の味噌屋「油伝味噌」の一角にある居酒屋風味噌料理店。手づくり味噌を使った田楽などの料理が味わえる。
住所:栃木県栃木市嘉右衛門町5-27
TEL:0288-22-3251
こんぴらうどん
こんぴらさんの表参道にあるうどん店。水気を切ったつゆなしのうどんに、特製しょうゆをかけて食べる「しょうゆうどん」が名物。
住所:香川県仲多度郡琴平町810-3
TEL:0877-73-5785
湯の峰温泉公衆浴場「つぼ湯」
湯の峰温泉は、日本最古の温泉と言われている。つぼ湯は、歌舞伎でも有名な小栗判官蘇生の地としても有名。
住所:和歌山県田辺市本宮町湯の峰107
TEL:0735-42-0074
榊原温泉 神湯館
清少納言が「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」と詠った、美肌の湯。お伊勢参りの時代は、湯垢離の地として大きな湯治場として栄えた。
住所:三重県津市榊原町5079
TEL:059-252-0001
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