2012年7月19日
戦国時代、飛騨高山と信州松本を最短で結んだ平湯街道。
標高およそ1800メートルの安房峠を越えるこの道中、
武田信玄勢が名湯「平湯温泉」を見つけました。
江戸時代、参勤交代の大名は、湯治を目的に通ったといいます。
険しい山道が、夏の行楽地として賑わったのです。
そして平湯街道は、明治に始まる日本初の山岳リゾート地「上高地」にも至る道。
今回は夏の日本アルプス、天空の道を旅します。
旅館 田邉(りょかん たなべ)
およそ100年前に飛騨の匠が作った宿。総檜造りの風呂をはじめ、建物の意匠、家具全てに飛騨の匠の技が施されている。夕食は昔、高山で貴重品だった海の幸をふんだんに使った、高山流のもてなしの会席料理。昔の高山の贅沢を楽しめる。
住所:岐阜県高山市相生町58
TEL:0577-32-0529
上高地帝国ホテル(かみこうちていこく ほてる)
日本初の山岳リゾートホテル。昭和8年に海外旅行者を誘致し、外貨の獲得を目的に建てられた。全体的に木の魅力を活かした山岳ロッジ風の作りになっている。東京の帝国ホテルと同じく、伝統のローストビーフやカレーなど昔から変わらない料理も魅力。
住所:長野県松本市安曇上高地 上高地帝国ホテル
TEL:0263-95-2001
和食処 角一亭(わしょくどころ すみいちてい)
日本で唯一の朴葉味噌専門店。明治創業の味噌の醸造元「角一」が大正から使っているレンガ造りの醸造蔵の中に構えている店。伝統の味噌、枯れ葉ではない青い朴葉にこだわった朴葉味噌はここでしか食べられない。飛騨牛の朴葉味噌も大人気。
住所:岐阜県高山市上一之町93
TEL:0577-33-8888
中之屋(なかのや)
水車で挽いたそば粉で作った十割そばの店。もりそばもうまいが、信州の高原に伝わるもてなし料理「とうじそば」も人気。野沢菜やネギのうまみがたっぷりの鍋に柄のついたザルでそばを"投じて"いただく。
住所:長野県松本市安曇番所3961-1
TEL:0263-93-2152
松本てまり
松本の武家の妻が内職として作り始めたてまり。今も松本の女性たちが全て手作りしている。白い糸を巻いて球を作り、その上に色つきの糸を掛けて模様を作る。何種類も伝えられている、幾何学模様は、江戸時代より教育を重んじた松本の、女性たちの教養の証。
TEL:0263-33-0382(松本てまり保存会)
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