
2011年6月23日
今回の歴史街道は、京都北部の丹後半島から京都市内へと続く京都ちりめん街道。
京の女性に愛されて続けている丹後ちりめんが、
真っ白な反物から美しく型染めされるまでの雅なる絹の道。
そして、丹後ちりめん誕生の地・丹後半島は、
日本三景のひとつ天橋立、舟屋の里・伊根でも知られています。
絹織物の歴史をたどって、京都ちりめん街道を旅します。
江戸時代、織物は西陣一辺倒で、丹後の織物は全く売れなかった。
丹後で絹屋をしていた佐平治はなんとかしようと禅定寺で断食祈願した。
7日目の朝、夢の中で観音様のお告げを聞き、初めて丹後ちりめんを織り出すことに成功した。
そして、禅定寺にはそのとき佐平治が織り出した反物が残っている。
住所:京都府京丹後市峰山町小西472
TEL:0772-62-2064
福知山は昔、蚕の都「蚕都(さんと)」と呼ばれていたが、現在は、京都市内でわずか2軒しかない。今回、訪ねたのはそのうちの1軒、野村さん宅。 養蚕農家の人たちは蚕をおかいこさんと呼び、家族のように大切にしてきた。 そんな蚕が出す繭が丹後ちりめんの生糸になる。
周囲5キロの海沿いに230軒が建ち並ぶ伊根の舟屋群にある酒屋。
酒造りを始めてから260年の老舗だが、作り出すお酒は新しい。
赤いワインのような日本酒が人気で、縁結びの酒とも言われている。
住所:京都府与謝郡伊根町平田67
TEL:0772-32-0003
清輝楼(せいきろう)
1600年代末から創業する老舗旅館。文人墨客の宿と言われ、
野口雨情、菊池寛、吉川英治など有名詩人、作家などが多く訪れたという。
住所:京都府宮津市魚屋937
TEL:0772-22-4123
名問堂千原(めいもんどうちはら)
400年の歴史を持つ老舗和菓子屋。400年前は宮津で御用菓子を作っていたが、
90年前に福知山に移ってきたという。
伝統の味を受け継いでいる「里柿」という和菓子が有名。干し柿をこしあんに練りこみ、求肥でくるみ砂糖をまぶしたもの。
住所:京都府福知山市駅前36番地
TEL:0773−22−2765
京のじゅばんや
60年以上機織をしている職人、大江すみさんが織った丹後ちりめんを購入できるお店。着物の下に着る襦袢の専門店。
住所:京都市中京区梢薬師通室町東入
TEL:075-223-2266
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