
2012年1月19日
今回の歴史街道は、九州の東海岸を走る日向街道。
かつて日向国と呼ばれた宮崎県には古から伝わる神話が人々の生活に息づいています。
神話の物語を今に伝える高千穂夜神楽や郷土料理。
そして小藩がひしめいていた江戸時代、
豊かな自然を利用した工芸が各藩の財政を支えました。
その工芸は、今も残る宮崎の自然によって現代に伝わっています。
今回は自然が織り成す景勝地をめぐりながら、日向街道を旅します。
天孫降臨説が伝わる高千穂町の総社として、1200年以上の歴史を誇る神社。ここでは、本来冬に行なわれる高千穂夜神楽を見学することができる。高千穂夜神楽は、神話の物語を33番の舞に込め、夜を徹して行なわれる神楽。神社で行なわれる観光神楽では、4番の舞をダイジェストで鑑賞することができる。
住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1037
TEL:0982-73-1213(高千穂観光協会)
日向街道沿いにある港町。幕末や明治時代の家並みは国の重要伝統的建造物保存地区に指定されている。カフェや雑貨屋などもあり、のんびりと散策するには最適。明治時代に建てられた美々津軒は、宮崎の方言や郷土料理つきいれだんごのことなどを学べる「まちづくり塾」になっている。
住所:宮崎県日向市美々津町3328
TEL:0982-58-1229
天保5年創業の日南市油津の老舗酒造。昭和初期から使っているという甕で仕込みの全工程を行なっている数少ない酒造所。古くから作っている「かんろ」という芋焼酎は香り豊かな味わい。どんな料理にも合う芋焼酎「甕しずく」は、入手するのが難しい。事前に連絡すれば蔵を見学することも可能。
住所:宮崎県日南市大字平野4299
TEL:0987-22-2002
延岡水郷やな(のべおかすいごうやな)
毎年10月から天然の鮎を伝統の漁法「やな」で獲り、塩焼きや甘露煮など様々な鮎料理が食べられる。
TEL:0982-29-2155
美々津手漉き和紙(みみつてすきわし)
豊かな自然が育んだ美々津の手漉き和紙。今はただ一人の職人が、江戸時代と変わらぬ製法で和紙を作っている。
住所:宮崎県日向市美々津町
TEL:0982-58-0674
神代独楽(じんだいこま)
佐土原藩に伝わる伝統玩具。まわすとうなるため「うなりごま」とも呼ばれる。伝統工芸師兵頭さんだけが、今作っている。
TEL:0985-74-1695
(佐土原伝統工芸保存会 会長 小豆野(あずきの)氏)
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