にっぽん歴史街道

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2012年1月12日

金毘羅街道〜心弾む こんぴら参りの道〜

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江戸時代、庶民の信仰を集めた讃岐国のこんぴらさん。
お伊勢さんと同様、当時「一生に一度のこんぴら参り」は
庶民たちの大きな楽しみのひとつだった。
今回は、こんぴら船で賑わった岡山の下津井から、塩飽本島を経て、香川の丸亀に上陸。
かつての面影を残す街道沿いに琴平町へといたる旅。
名物の長い石段を昇り、酒に芝居にお土産探し…
良き時代の「旅の楽しみ」に満ちた街道を歩いていきます。

むかし下津井回船問屋(むかししもついかいせんどんや)

下津井は、かつて大阪から四国をめざすこんぴら船の寄港地として賑わった。また、北前船の港としても栄え、当時通りには20軒を超える廻船問屋が軒を連ねていた。江戸時代の廻船問屋を復元したこの施設は、さまざまな資料を展示しながら、海とともに暮らしてきた人々の歴史と文化を伝えている。
住所:岡山県倉敷市下津井1-7-23
TEL:086-479-7890

塩飽勤番所(しわくきんばんしょ)

瀬戸内海に浮かぶ塩飽諸島は、古くから海運で知られる塩飽水軍の本拠地だった。江戸時代、幕府の御用船方となった島の人々は、領地を与えられ、独自の自治制度により自らを治めていた。塩飽勤番書はその政庁跡。信長、秀吉、家康。3人の天下人たちが船方衆に宛てた朱印状が残されている。
住所:香川県丸亀市本島町泊
TEL:0877-27-3540

丸亀街道(まるがめかいどう)

港町丸亀から、こんぴらさんに続くおよそ12キロの道。四国には、島内のさまざまな地域からこんぴらさんに至る5つの大きな街道があり、中でも丸亀街道は、本州から渡ってくる参詣者で最も賑わった。街道沿いには、今も当時の道標や石灯籠、茶堂跡が数多く残されている。

善通寺(ぜんつうじ)

弘法大師空海が自身の生誕の地に開いた寺院。父・佐伯善通(さえきよしみち)の名から善通寺と名づけられた。高野山、東寺と並び弘法大師の三大霊場のひとつとされる。広い境内には多くの堂塔が立ち並び、大師を祀る御影堂のほか、産湯につかったと伝えられる産湯井(うぶゆのい)も残されている。
住所:香川県善通寺市善通寺町3-3-1
TEL:0736-56-2011

金刀比羅宮(ことひらぐう)

象頭山の中腹に新座する、庶民信仰の神さまを祀る神社。祭神は大物主神と崇徳天皇。古くは海の神、航海の守り神として信仰されていたが、江戸時代にはさまざまな願いごとを叶える「こんぴらさん」として親しまれ、広い信仰を集めた。今も年間300万人の参詣客が訪れる。
住所:香川県仲多度郡琴平町892-1
TEL:0877-75-2121

今回訪れた街道

こんぴらうどん

こんぴらさんの表参道にあるうどん店。水気を切ったつゆなしのうどんに、特製しょうゆをかけて食べる「しょうゆうどん」が名物。
住所:香川県仲多度郡琴平町810-3
TEL:0877-73-5785

丸亀うちわ(まるがめうちわ)

江戸時代にこんぴら参りの土産物として始まり、以来、地場産業として大きく発展した。現在も日本のうちわの9割が丸亀で生産されている。
住所:香川県丸亀市港町307-15(うちわの港ミュージアム)
TEL:0877-24-7055