
2011年4月7日
今回の歴史街道は、和歌山県南部を走る熊野古道。
古より人々は熊野古道を通って、神々が宿る熊野三山を目指しました。
その古道の中に海の参詣道があります。それが、大辺路。
南紀の海沿いを通る大辺路は、
修験者が歩く参詣道であると同時に、美食、絶景の道でもありました。
伝説の海の幸、日本有数の温泉地、そして海の絶景。
これらを堪能しながら、道は熊野三山へと至ります。
また、「知の巨人」南方熊楠や「奇想の絵師」長沢芦雪など、
南紀に残された偉人たちの足跡をたどります。
博物学者、南方熊楠が暮らした家を残す、南方熊楠顕彰館。400坪もの広大な敷地に当時のまま佇む。書斎や居間には、熊楠が使っていた家具も残されている。他にも熊楠が採集した植物や彼のイラストなども保管され、天才博物学者の貴重な足跡を辿ることができる。
住所:和歌山県田辺市中屋敷町36番地
TEL:0739-26-9909
江戸時代の絵師、長沢芦雪が寝泊りをしていた寺。通称、芦雪寺。
「動物を描かせたら日本一」とも言われた芦雪は、この寺を拠点に、猿、虎、龍、猫…様々な表情を描いた。無量寺の敷地内には、芦雪に加え、彼の師である円山応挙の絵を展示した応挙芦雪館が建つ。温暖な和歌山南紀で花開いた芦雪の筆さばきは圧巻。
住所:和歌山県東牟婁郡串本町串本833
TEL:0735-62-6670
熊野参詣の最終目的地。熊野本宮大社、熊野速玉大社と合わせて、熊野三山と呼ばれる。
その歴史は、およそ1700年。神武天皇が那智の瀧を発見したことがはじまりとされる。境内には、パワースポット「大楠」もそびえる。木には大きな穴が開いており、その中で願い事を唱えるといつか叶うと言われている。
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
TEL:0735-55-0323
旅館「あづまや」
フランスの芸術家アンドレ・マルロー夫妻も「これぞ日本の宿」と絶賛。料理にはすべて温泉を使う。
住所:和歌山県田辺市本宮町湯の峰122
TEL:0735-42-0012
活魚鍋料理「風車」(ふうしゃ)
天然のクエを食べさせてくれるクエ専門店。
住所:和歌山県西牟婁郡白浜町2319−6
TEL:0739-42-4498
湯の峰温泉公衆浴場「つぼ湯」
湯の峰温泉は、日本最古の温泉と言われている。つぼ湯は、歌舞伎でも有名な小栗判官蘇生の地としても有名。
住所:和歌山県田辺市本宮町湯の峰107
TEL:0735-42-0074
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