
2012年3月22日
東海道の真ん中あたり、浜松から浜名湖の北に向かう脇街道を人は姫街道と呼びました。
浜名湖の南端を船で渡るのが本来の道筋。
しかし往時の女性は多くこの道を辿ったといいます。
街道沿いに今も残る江戸情緒。伝統の和菓子、門前の賑わい、宿場の旅篭。
姫君の面影を偲びつつ姫街道を旅します。
龍潭寺は、大老井伊直弼に代表される彦根藩主、井伊家の菩提寺。気賀近くは、もともと井伊家発祥の地だった。本堂北庭として築かれた庭園は、同じ滋賀で井伊家藩主と交流のあった造園の名手、小堀遠州の作で東海一の名園と言われている。
住所:静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1989
TEL:053-542-0480
気賀の関所は、慶長6年(1601)に徳川幕府によって設けられ、箱根、新居の関所とともに江戸に対する重要拠点となった。東海道・浜名湖の渡し船を避け、公家や武家の奥方、姫君や女中衆は姫街道を使い、この関所を通ったという。
住所:静岡県浜松市北区細江町気賀4577
TEL:053-523-2855
商売繁盛の神様として全国的に知られる豊川稲荷。しかし本来は豊川閣妙厳寺という曹洞宗の寺。寺には鎮守として稲荷神が祀られている。今川義元、織田信長、豊臣秀吉など武人の信仰を集め、江戸時代には、庶民の間で商売繁盛の神として全国に信仰が広まった。
住所:愛知県豊川市豊川町1番地
TEL:0533-85-2030
大橋屋(おおはしや)
創業は慶安2年(1649)。江戸時代から続く現役の旅籠で、現在の当主は19代目。建物も江戸当時のまま。当時の土間や客間を今も使用して、客を迎えている。銘々膳で供される朝、夕の食事は土地の食材を活かした伝統の献立で、江戸の旅情緒が満喫できる。
住所:愛知県宝飯郡音羽町大字赤坂字紅里127
TEL:0533-87-2450
清水家(しみずや)
大正時代創業、現当主で三代目という、気賀でも老舗の鰻屋。朝仕入れた浜名湖産の鰻をすぐに開いて串を打ち、軽く蒸しを入れてから備長炭で白焼きし注文を待つ。料理は、蒲焼と丼、鰻重のみ。創業当時から注ぎ足してきたというタレは、濃厚で甘辛く、人気の味わいとなっている。
住所:静岡県浜松市北区細江町気賀238-2
TEL:053-522-0063
松屋(まつや)
創業80年、豊川稲荷門前の和食処。特産の自然薯、白しょう油を使ったきしめんといった三河の味が楽しめる。わさび、大根千枚漬け、味噌かつなど、伝統の稲荷寿司にアレンジを加えた新メニューも人気。
住所:愛知県豊川市門前5
TEL::0533-86-2825
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