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ドクターQ&A

番組のメールコーナーやHPに寄せられた質問に対するドクターからの回答を掲載しています。
(注:皆様から頂いたメッセージは番組やコンテンツに役立てるよう必ず目を通しておりますが、個別に返信・対応をお約束するものではありません。このコーナーに於きましてもすべての質問に対して回答を掲載するものではないことをご了承下さい。)

5月のドクターQ&A


2005年5月29,6月5日OA テーマは『カルシウム』
Q: 68歳になる母は、7年前、腰と胸に痛みを起こしました。原因は背骨の圧迫骨折でした。軽度だったので、ギプスで固定して、約1年かけて歩けるようになるまで回復しました。ところが最近、また同じような痛みが起こり始め、圧迫骨折が再発したのかも、と心配しています。現在は、比較的負担の少ない治療法として、背骨にセメントを流して固める方法があると聞きました。どんな治療法か詳しく教えてください。(47歳 女性)
A: このメールだけではちょっと分かりませんが、もし過去に圧迫骨折した同じところに痛みがある、ということになりますと、骨がくっついていない可能性があります。背骨の一つ一つは円柱形をしています。缶詰の缶のような、横から見たら四角く見えるのですが、それが圧迫骨折の場合、つぶれてぐしゃっと扁平になったり、クサビ状になったり、変形して見えます。これは、だいたいひと月もすれば、骨がちゃんとがちゃっとくっつきますが、なかにはくっつかないで、プカプカとワニが口を開けているような状態になってしまう事があるんです。前かがみになるとくっついてみえるけれど、身体を後ろに反らすと開いてしまう、こういう状態を偽間接といいます。偽の間接は骨がくっついていないので、背中のほうから、カルシウムの練り歯磨き粉のようなものを注射します。ペースト状のカルシウムですから、吸収されて、自分の骨に置きかわります。ちゃんとした手術で、7〜8年前から開発されて今、治療法として一部で行われています。全国に完全に広まっているわけではないですが、このような身体にあまり負担をかけない治療法があるんです。このメールの方が聞いた骨セメントはまた別の治療法になりますが、専門の先生に相談してみましょう。

Q: 私は10代から、ダイエットで急激に痩せたり、お菓子だけで食事をとらずに過ごすなど、不規則な食生活を送っており、骨粗鬆症を心配しています。骨粗鬆症の検査で、血液と尿から骨の質を調べる方法があると聞きました。検査を受けるには何科に行けば良いのですか?(28歳 女性)
A: 一般的に骨のことを調べるのは整形外科です。この方は女性ですから、婦人科でも骨のことを調べたり、アドバイスしてくださる先生がおられると思います。また、内科でも一部の先生はホルモンを含めて調べてくださると思います。検査ができるのは、整形外科、婦人科、内科、です。血液と尿を調べる検査ですが、骨が壊されると骨の中のコラーゲンというたんぱく質が、血液の中に入ってそれが尿に出て行くんです。ものすごく微量ですが、食べたお肉のコラーゲンとはまた別の「骨のコラーゲン」がでてくるんです。それが血液検査でわかります。また、この検査で、今現在骨が壊されているのかな、あまり壊れていないな、という状態がわかります。骨の壊されるスピードが分かるんですね。本当は骨のカルシウム量を調べるのが一番良いのですが、この血液、尿から調べる方法を骨代謝マーカーといって、医療保険の範囲でできる検査法です。この骨代謝マーカーを調べるか調べないかは、各々ドクターの判断によりますから、ご相談してみて下さい。

2005年5月15,22日OA テーマは『紫外線』
Q: 私は現在、少年野球の監督をしています。毎日の練習で子供達は真っ黒に日焼けしているのですが、子供を日焼けさせるのは良くないということを耳にしました。紫外線を浴びさせないようにするのは難しいのですが、指導者の立場から子供達の日焼け対策を考えないといけないと思っております。何かいいアドバイスを御願い致します。(42歳 男性)
A: 不必要に強い紫外線を浴びるということが良くないので、スキンタイプTの子供達が一番危険ですからそういう子供達を中心に、サンスクリーン剤を上手に使ってください。そうすると少しずつ色がついてきます。サンスクリーンを使っていてもですね。UVAをカットしないようなUVBだけを食い止めるサンスクリーンをつかうことによって、少しずつ肌の色が黒くなります。そうすると結果的に皮膚を守ることになります。真っ黒くなってしまったら、逆にそれだけでその子のSPFの値は高くなります。光に対する障害がより弱くなります。そういうやり方が良いかと思います。大事なのはサンスクリーンというのは結構塗りむらができるんですよ。塗ったところと塗らないところがもしあるとすると、ぬらないとこは結構安心して紫外線をあびると、そこだけ非常につよい反応がおこることが良くあって、まだらになったりすることがありますから、むしろそっちのうほうをきをつけてもらいたいですね。

Q: 22歳の時にお腹と腰に白いあざのようなものができました。病院で色素が抜けていると言われ、紫外線を使った治療をしましたが、治りませんでした。先生は特に体に害があるわけではないと仰っていたのですが、この白いあざは、消えないのでしょうか?また、他の人より将来、皮膚がんになりやすいということはないのでしょうか?(24歳 女性)
A: 肌の色が白く抜ける病気、いくつかあるんですが、この方は一番可能性高いのは尋常性白斑といって、後天的に色がぬけてしまう、そういう病気ではないかと思います。治療法いくつかあるんですが、薬を塗ったり、あるいは紫外線療法をします。紫外線は色を作る働きがあるので、そこに当てる治療法です。この病気自体、あっても体に害があるわけではないですけれども、女性ですと、美容的に非常に大きな問題ですよね。治療法ですけど、あきらめないでいくつかためしていくというのが大事です。将来その場所が、皮膚がんになりやすいということはないのか心配してらっしゃいますが、他の場所と比べて同じように紫外線を浴びると、その場所は白人の皮膚と同じですから、リスクは高いといえます。この白斑はいくつかタイプがあって、広がってしまうということもあります。この白斑というのは皮膚疾患の中で、一番治療に抵抗する可能性の高い病気の一つなんです。見つけたらすぐ皮膚科に行って相談するというのが大事です。紫外線治療をやったけども、当面きかなかったみたいですが、あきらめないで続けることも大事です。続けていて突然効いてきた方もいらっしゃいます。結局この白斑というのは体に害は全然ないのだけれども、女性の場合非常に大きなショックとななり得ますのであきらめないで治療したほうがいいと思います。


2005年5月1,7日OA テーマは『健康診断4』
Q: 私の住む仙台市では、毎年4月に、40歳以上を対象に、結核健康診断、肺がん健康診断の申し込みをするよう、市役所が呼びかけています。全て無料ということもあって、今年は初めて全部に申し込みました。検査の日程に合わせて受診券が送られてくるそうです。どうして、結核や肺がんは特別に検査するのですか?また、結核健康診断の中には、有料の“かくたん細胞検査”というのがありましたが、受けた方がいいですか?検査の内容も教えて下さい。(57歳 男性)
A: 結核も肺がんも自覚症状が出てきた時が相当進行しています。例えば、咳・痰などの自覚症状で医療機関を受診した人の4人に1人程度しか手術で治癒できないのです。他の3人の方は進行肺がんになってしまっているのです。そういう意味で、肺がんの場合はできればレントゲン写真と、かくたん細胞検査とを併用して頂くのが良いです。特に、タバコを20年以上吸っている方はできれば年に何回のレントゲン写真と、かくたん細胞検査を受けたほうが良いです。そして、結核に関しては今まだ結核という病気は日本からなくなっていません。若い方もお年寄りの方も結構いらっしゃいますので、まずレントゲン写真で影が出てきてから自覚症状が出てくるということなので、できれば年に1回、何らかの形で胸の写真を撮るということは健康を維持する上では非常に重要なことだと思います。結核に関しては現在、結核予防法が変わり、小学校中学校でレントゲン写真を撮らなくなりましたので、何歳からレントゲンを撮ったら良いかという問題がありますが、できれば20歳以上になった方は年に1回くらい胸の写真を撮るというのは必要です。肺がんに関しては、やはり40歳以上の喫煙経験者、または現在喫煙している方はお受けして頂いたほうがよろしいかと思います。かくたん細胞検査というのは、痰を出すだけの検査で痛くもかゆくもありません。市から送られてくる容器で、その市によって蓄痰法という3日間の痰をためなさいという方法と、1日の朝の痰を送って下さいという方法とがありますから、自分で痰を出してその容器に入れて郵送するというやり方ですので、面倒くさい検査ではありません。肺がんの検診に関しては、かくたん細胞検査・胸部のレントゲン検査では早期肺がんは見つかりません。今はやはり、肺がんの健康診断ではヘリカルCTを撮るという時代になりつつありますが、それはまだ市が負担するようなところまで金額的な問題ではいっていません。




※3月以前のQ&Aはバックナンバー化されました。
下記のバックナンバーをご参照下さい。


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