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ドクターQ&A | バックナンバー

番組のメールコーナーやHPに寄せられた質問に対するドクターからの回答を掲載しています。
(注:皆様から頂いたメッセージは番組やコンテンツに役立てるよう必ず目を通しておりますが、個別に返信・対応をお約束するものではありません。このコーナーに於きましてもすべての質問に対して回答を掲載するものではないことをご了承下さい。)

11月のドクターQ&A

2002年11月24日OA テーマは『肺炎』

Q: 今年5月に肺炎を起こし、一ヶ月間入院しました。9月に会社の健康診断を受けて、レントゲンに異常はありませんでしたが、咳やくしゃみをすると、今でも右の肺が痛みます。詳しい検査をした方が良いでしょうか?これからも痛みは、ずっと続くのでしょうか?(58歳 男性)

A: まだ、お若いので肺炎双球菌による肺炎だと思われます。9月の健康診断で肺炎像がないということですので、肺炎は完治しています。胸が痛むのは、何度も咳をしたことによって胸の筋肉が傷み、筋肉が炎症を起こしているせいだと思います。様子をみて下さい。

Q: 10月に孫が誕生しました。元気に育ち、先日お宮参りに行きました。ところが、翌日から急に咳が出て、小児科へ連れて行ったところ、緊急入院しました。検査の結果、最近、乳児に多い「RSウイルス」に感染しているそうで、とても心配です。「RSウイルス」とは、どんな病気でしょうか? (62歳 主婦)

A: RSウイルスは、インフルエンザと同じくらいの肺炎の重症度を引き起こす恐いウイルスです。RSウイルスは、インフルエンザンウイルスよりも大きいため、あまり遠くへ跳びません。ですから、局所的な感じで感染します。効く抗ウイルス薬はないので、集学的治療(症状に合わせた治療法)を行い、様子をみることが大切です。

2002年11月17日OA テーマは『動脈硬化』

Q: この秋、健康診断を受けたら総コレステロール値が高く250mg/dlでした。そのため朝晩、近所を散歩する事にしたのですが、散歩が終わると足がしめつけられるように痛みます。心無しか手足の冷えもひどいような気がするのですが、このまま散歩を続けたほうがいいのでしょうか?(53歳 主婦)

A: 総コレステロール値250mg/dlというのは確かに高いですが、それだけでは悪玉か善玉かわからないので、何とも言えませんが、散歩が終わる頃に足が痛くなるということは、ある程度足に負荷をかけたあとに痛みがでると言う事です。血流障害の可能性があるので診断を受けたほうが良いでしょう。

Q: 1ヶ月前から食後にお腹が痛くなることがあります。記になるのですが近所の病院で胃を診てもらったところ異常はありませんでした。最近では時折、胸が苦しくなる事が重なり、ますます心配です。病院に行きたいのですが、何科のお医者さんに行けば良いのでしょう? (48歳 会社員)

A: 胃の問題でないとすると、お腹の動脈が動脈硬化を起こしている可能性があります。食事をしたときに、胃が血液を必要としているときに血液が届かない、心臓の冠動脈が原因で起こる狭心症と同じような状態だと思います。胸が苦しいといった症状もあるようなので、より動脈硬化の可能性が高いですね。内科や循環器内科で、動脈硬化の検査を受けたほうが良いでしょう。

2002年11月10日OA テーマは『メニエール病』

Q: 先日、引っ越しをした時、重い荷物を持ち上げたら、船に乗っているような「めまい」を起こしました。その後、めまいは現れませんが、電話をしている時に相手の声が聞き取りにくいことがあります。このまま、放っておいていいのでしょうか?(37歳 男性)

A: 重い荷物を持ち上げたら、めまいが出たということですね。その後、難聴が出てきているということで一番考えられるのは外リンパ瘻という病気が考えられます。耳の中の内リンパが浮腫になっているその外側に外リンパ壁という壁が覆っていて、その液が内耳の窓に接しています。荷物を持ち上げた時に外リンパの圧が上がり、圧が強すぎた時に内耳の窓が破れてしまうのです。内耳の窓から液がこぼれてくると、めまい、そして次第にだんだん難聴が進行してきます。これは、放っておいてはいけません。自覚症状が出た時点で、できるだけ早くご専門の耳鼻科で受診されたほうが良いです。

Q: 風邪が治りかけた頃、激しいグルグル回るような「めまい」と「嘔吐」を起こし、3日間歩けない状態が続きました。歩けるようになっても、しばらくは右や左を振り向く時に一瞬ふらつきを感じることがありました。今は、めまいなどの症状は現れませんが、また同じ症状が現れないかとても心配です。(43歳 女性)

A: 典型的な症状を考えるとやはり、前庭神経炎という病気が考えられます。つまり、風邪をきっかけに風邪ウイルスが前庭神経という神経に感染し、そして前庭神経の炎症がきっかけになって、激しいめまいが2日、3日と連続して起こります。この間、歩けない状態になります。この方は、メニエール病のような耳の症状が一切ないので、前庭神経炎が一番考えられると思います。これは、時とともにだんだんその症状がとれていきます。ですから、今多少ふらつきがあったということですが、時間を追うにつれて、ふらつきはだんだん消えていって、最終的には日常生活と変わらない状態に至ることがほとんどです。


2002年11月3日OA テーマは『くも膜下出血』

Q: 23年前から偏頭痛がします。痛みが軽く、短時間で治まるので、あまり気にしていませんでした。最近になって、時々、手の力が入らなくなることがあります。何か大きな病気なのではと気になります。(53歳 女性)

A: 偏頭痛かもしれませんが、くも膜下出血の軽い発作の可能性もあります。手の力が入らなくなるのは、一過性の虚血発作といって、脳梗塞の軽い発作の場合もあります。一度病院で、CTか、より詳しくわかるMRI検査をすることをお勧めします。

Q: 私の祖父は5年前に、くも膜下出血で他界しました。私自身は、頭痛なども無く健康に過ごしていますが、血圧が下が90、上が150と高めなので心配です。何か気を付けた方が良い事があれば教えて下さい。(48歳 男性)

A: 御家族に、くも膜下出血、脳卒中の発作を起こした方がいると、心配して過敏になっている場合も多いのですが、くも膜下出血を起こす確立が少し高いというデータがありますので、一度、検査をした方が良いと思います。高血圧は、くも膜下出血を起こす危険因子の一つになっています。喫煙する方、過度の飲酒をなさる方も、くも膜下出血を起こす確立が高いというデータがあります。禁煙と、過度の飲酒を控えるようにして下さい。



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