心身ともに、へとへとに疲れている・・・やる気が全く起きない・・・実はこんな時、
あることをすると気分はスッキリ、やる気も回復する、というのですが・・・。さて、夢のようなその方法とは!埼玉医科大学短期大学
和合治久先生は、
あるものをつかって心と身体の健康を取り戻す研究をしています。今日もその効果について研究中!先生!気力を回復して、
やる気を起こす、というとっておきの方法を、ぜひ教えてください!
モーツアルトのヴァイオリン協奏曲第4話 ニ長調 K.218
第3楽章です。研究の結果、特にこの曲がやる気と関係していると結論に達したそうです。
脳神経伝達物質の一つ、やる気に関係するドーパミンは、アミノ酸を原料として作られています。もし、ずっと分泌し続けていると生産が追いつかず、いざというときに分泌することができなくなってしまうのです。そのため、
ドーパミンを抑えるために、大切なのが、セロトニンを分泌すること!セロトニンはドーパミンの分泌を抑える
働きがあるんです。さらに
モーツァルトの効果がもう一つ!これは和合先生の実験データ。
手の甲の温度から自律神経の働きを観察したものです。
音楽療法を行った後、温度が上昇していますが、これは副交感神経が優位になったことを示しているのです。では、その効果をより上げるための方法をご紹介しましょう!
大切なのは聞き方、リスニング方法です!私たちはたいていの場合、昼間に活動し、夜は寝ていますよね。普通は、
身体が活動している昼は交感神経が、
体を休めている夜は、副交感神経が優位に働いています。しかし、現代人はストレスにさらされているため、自律神経のバランスは
狂いがちです。
夜も交感神経が優位となってしまい、不眠症で悩んでいる人が多いのです。和合先生によると、
モーツアルトのバイオリン協奏曲は、副交感神経を優位に導き、心身ともに休めてくれるといいます。さらに、モーツアルトの曲はやる気を起こすおなじみの神経伝達物質に影響を与えています。この音楽療法の効果をよりあげるために大切なのが、その聴き方、リスニング方法です。
私たちの脳には、聴覚以外にも視角、嗅覚、触覚といった様々な情報が絶えず入り込んできます。音楽療法の効果をあげるためには、
耳からの情報に集中して、ほかからの情報をなるべくカットすることが大切。これを、「100%リスニング」と呼びます。やる気のスイッチを入れるために、まずは身体を休める。すると、やる気を促す物質、ドーパミンはより活発に働きます。
モーツァルトでやる気を出す。どうぞ、お試しください!