番組のメールコーナーやHPに寄せられた質問に対するドクターからの回答を掲載しています。
(注:皆様から頂いたメッセージは番組やコンテンツに役立てるよう必ず目を通しておりますが、個別に返信・対応をお約束するものではありません。このコーナーに於きましてもすべての質問に対して回答を掲載するものではないことをご了承下さい。)
2004年2月29日OA テーマは『結膜炎』
Q: 先日、朝起きたら目が開かないくらい、まぶたが腫れていて少し痛みがありました。そういえば、2〜3日前から、疲れているせいか唇にヘルペスができていました。まぶたの腫れとヘルペスは関係あるのでしょうか?
(42歳 女性)
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A: これはヘルペスによる腫れだと考えられます。アレルギーの反応が一緒に起きていて腫れることもあるんですけれど、ヘルペスで腫れることもあります。ヘルペスは口の周りとか、肛門の周りなど普通にいて、よく湿疹を作ったりします。体の中に入ってこなければ別にあんまり問題はないんです。眼の中に入ってくると、怖いのが角膜。ここにヘルペスが巣食うと混濁してしまいます。目の玉の中に入ってしまった場合は網膜炎を起こして失明する場合があります。ヘルペスの治療をする薬がありますから、これはちゃんと眼科の専門医に診てもらって治療することが大切だと思います。
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Q: 10歳の娘のことで相談です。目の周りの打撲で眼科に行きました。「網膜格子状変性症」という病気を起こしていて、網膜に孔が開いていると言われました。レーザー治療を行い無事治ったのですが、今後他の目の病気になるのか心配です。何か日常生活で注意しなければいけないことはありますか?
(34歳 女性)
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A: この「網膜格子状変性症」と打撲は、直接関係はないと思われます。たまたま打撲したので、散瞳といって目薬を使って瞳を広げて行う「眼底検査」をして、格子状変性があった、しかもこの格子状変性のなかに、はっきりした孔があった、という経過だったと思います。この孔を放っておきますと、網膜剥離という非常に重症な病気になります。よくボクシングの選手に聞きますね。非常に大きな手術になったり、失明の危険などあります。孔の段階だとレーザーの治療でつなぎとめて、かためてしまうんです。そうすると、そこから網膜剥離になることはありません。ただ、格子状変性がある方は、他のところにも変性を起こして孔が開いたりすることがあります。ですから、日常生活の注意は「打撲を避けること」。打撲をする可能性のあるスポーツはちょっと避けた方が良いですね。ボクシング、レスリング、柔道など、この方は女の子のお子さんなので、やらないと思いますが、気を付けて頂きたいです。あとは定期的に1年に1回でも良いので、眼科の専門の先生に孔が開いていないか、開き始めていないか診てもらうと良いと思います。
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2004年2月22日OA テーマは『冷え性』
Q: 1年前に肝機能が低下していることが分かり、病院でもらった肝臓の薬を飲んでいます。ここ2〜3ヶ月、手足が冷えて眠れないので、市販の人参湯を服用しています。漢方薬と肝臓の薬は一緒に服用しても良いのでしょうか?副作用はありませんか?
(58歳 男性)
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A: 人参湯は漢方薬の中では比較的、胃腸を丈夫にする薬ですので、副作用は少ない方なのですが、それでものぼせやむくみといった副作用が出る場合があります。そして、この方に気をつけて頂きたいのは、肝臓の機能が低下していて肝臓の薬を飲んでいるということですので、勝手に漢方薬を飲まないで、肝臓のほうの主治医の先生ときちんと相談をして、そのうえで飲んでください。
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Q: 歳の娘のことで相談します。娘はとにかく寒がりで、友達と外で遊ぼうともせず、いつも手足が冷たくて元気がありません。病院へ連れて行ってもこれといった異常は見つからず、漢方薬を勧められました。でも、まだ5歳なので、薬は飲ませたくありません。
(33歳 女性)
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A: 漢方の中には、虚弱体質を改善していくという補う薬もたくさんあります。それらの薬は主に、実際食べている生姜やシナモン、ナツメなど非常に食品に近いものから作られているものが多いので、あまりご心配なさらないで下さい。漢方薬も使い方によっては、虚弱体質そのものを改善してくれますのでいいのではないかと思います。あまり元気がないということで、もしかしたら痩せているお子さんなのではという気がするのですが、やはり食事は気をつけてあげて下さい。消化が良いものを、あまり嫌がらないような形で食事を楽しむという中で、栄養面も考えてあげて下さい。そして、外へ行く機会があまりないということですが、無理やり連れていくのではなく、天気の良い日に楽しく連れ出すという形で徐々にやっていきましょう。着替えのときに、乾いた布で背中や胸をさすってあげるという簡単な乾布摩擦のようなことも良いと思います。
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2004年2月15日OA テーマは『かくれ脳梗塞』
Q: 今年55歳になる夫のことで質問します。2週間ほど前、食事中に突然、お箸がうまく使えなくなりました。お酒を飲んでいたのでアルコールのせいかと思い、そのまま放っておきました。翌日には何とも無かったので気にしてなかったのですが、ここ2〜3日急に乗り物酔いをするようになり通勤するのも大変なようです。今までは何ともなかったので気になります。どんな病気が考えられるでしょうか?ちなみに夫は去年の健康診断で軽い高脂血症と診断されました。
(52歳 女性)
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A: 症状から判断させていただくと、これは小脳症状だと思います。小脳とういのは小さい脳と書きまして、人間の平行機能感覚をつかさどっている場所です。乗り物酔いするという症状が、まさに小脳症状なのです。おそらく、それほど大きくない小脳梗塞、あるいは小脳に小さい出血を起こしている可能性があるのではないかと思いますので、やはり専門医に診察していただいた方がよろしいかと思います。
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Q: 今年、64歳になる父は、1年前から言葉が不明瞭な感じです。「孫にもなに言ってるか分からない」と言われて気にしているようです。また、歩いていて止まった時や方向を変える時にふらつく事もあります。膝が痛いと良く言っているので、そのせいかとも思いますが気になります。父は10年ほど前から糖尿病の治療を受けとおり現在は月に一度通院しています。ボケの症状はないのですが、このままの状態で良いのでしょうか?(42歳 男性)
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A: 本人はたいした事がないと思っているんだけれども、実際は脳梗塞の可能性がある「か くれ脳梗塞」の可能性があると思います。何を言っているのか分からないというのを口 語障害と言いまして、軽い脳血障害の可能性がありますので、この方も専門医の方に行 かれるとよろしいと思います。
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2004年2月8日OA テーマは『心筋梗塞』
Q: 50歳過ぎから、階段を上がっただけで動悸や息切れを起こすようになりました。最初は年のせいだと思っていたのですが、最近さらに、めまいを起こしたり、すぐ体がだるくなったりします。つい先日、友人が心筋梗塞の発作で倒れたため、心配になってきました。何か心臓に異常が起きている可能性があるのでしょうか?
(53歳 男性)
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A: アレルギーは多分に遺伝性・家族性があります。さらにアレルギーマーチという言葉もあるのですが、これは、小さい頃にこの方のように食物アレルギーや、アトピー性皮膚炎をもっていて、それが治ったかなと思う頃に、今度は小児ぜんそくを発症したり、小児ぜんそくが治ったかなと思うと今度はアレルギー性鼻炎が強くなるという場合をいいます。このようにアレルギーが年齢とともに症状を変えて行進していくようなことからアレルギーマーチという言葉もあるのです。アレルギー素因という言葉があるように、やはりアレルギーをもっている方は、他のアレルギーにもなりやすいと考えた方が良いでしょう。
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Q: 半年ほど前に脈拍が不安定になり病院に行ったのですが、心臓には異常がありませんでした。その後2、3ヶ月して胸の痛みが起こったため、もう一度病院に行ったのですが、異常はありませんでした。しかし心配で仕方ありません。検査では現れない病気が潜んでいる可能性はないのでしょうか?(39歳
男性)
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A: 年齢的に考えると、動脈硬化の発生ということもあると思います。しかし、すでに病院で検査を受け、異常がなかったということですが、どういう検査をしたかが重要です。冠動脈造影検査までしているか。しかし、この検査までしていて、異常がなくても、こういう症状が現われるということもあります。というのも、心臓の血管というのは綺麗に見えていても、突然キュッと縮こまってしまうという病気の方もいらっしゃります。こういう場合も、専門の病院に行くと、誘発して、そういう病気があるか調べることが出来ます。また、不整脈でも胸の症状が出ることがあります。不整脈にも24時間ずっと心電図を取るという検査がありますので、専門病院へ行くということが大切です。
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2004年2月1日OA テーマは『鼻のアレルギー』
Q: 6歳になる娘のアレルギーのことで相談です。1歳頃に食物アレルギーがあることが分かり、3歳過ぎまで「卵・牛乳」の除去食をしてきました。今はアレルギーの症状は出ていませんが、他のアレルギーの病気になる可能性はあるのでしょうか?(39歳
女性)
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A: アレルギーは多分に遺伝性・家族性があります。さらにアレルギーマーチという言葉もあるのですが、これは、小さい頃にこの方のように食物アレルギーや、アトピー性皮膚炎をもっていて、それが治ったかなと思う頃に、今度は小児ぜんそくを発症したり、小児ぜんそくが治ったかなと思うと今度はアレルギー性鼻炎が強くなるという場合をいいます。このようにアレルギーが年齢とともに症状を変えて行進していくようなことからアレルギーマーチという言葉もあるのです。アレルギー素因という言葉があるように、やはりアレルギーをもっている方は、他のアレルギーにもなりやすいと考えた方が良いでしょう。
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Q: 私は長年口臭で悩んでいます。口臭は口の中の問題が大きいと思っていたのですが、どうも鼻や喉の辺りから臭いがきているような気がします。2年前「副鼻腔炎」と「アレルギー性鼻炎」になりましたが、口臭と関係はあるのでしょうか?(28歳
女性)
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A: 関係あります。副鼻腔炎というのは、鼻のまわりに炎症を起こす状態です。鼻のまわりの空洞に炎症があるわけですから、そこに炎症があれば当然、膿がたまって炎症を起こして、それによりこの膿の臭いが出てくるのです。さらに言いますと、副鼻腔炎があれば鼻が詰まっている状態ですので、当然口呼吸になり、口が乾燥した状態になり雑菌が増え、それによりその臭いもさらに付くわけですから両方の原因で口臭になるのです。実際、アレルギー性鼻炎に罹患している方は、副鼻腔炎を併発している方がかなりいらっしゃいます。アレルギー性副鼻腔炎という言葉もあるのです。こういう方は、まず鼻を治すことから始める必要があります。
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※3月以前のQ&Aはバックナンバー化されました。
下記のバックナンバーをご参照下さい。
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