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ドクターQ&A | バックナンバー

番組のメールコーナーやHPに寄せられた質問に対するドクターからの回答を掲載しています。
(注:皆様から頂いたメッセージは番組やコンテンツに役立てるよう必ず目を通しておりますが、個別に返信・対応をお約束するものではありません。このコーナーに於きましてもすべての質問に対して回答を掲載するものではないことをご了承下さい。)

月のドクターQ&A

2003年3月30日OA テーマは『胃がん』

Q: 4年程前に、初めて内視鏡の検査を受けました。その時、慢性の萎縮性胃炎と診断されました。その後は1年おきに検査を受けていますが、いつも同じ結果です。萎縮性胃炎は胃がんになると聞いたことがありますが、本当ですか?日常、気を付けることはありませんか?(54歳 女性)

A: 萎縮性胃炎というのは、がんとは違いますががんの準備状況という意味で、大事な病変です。しかし、萎縮性胃炎だからと言って必ずしもがんになるわけではありません。萎縮性胃炎の原因とされているピロリ菌が話題になっています。ピロリ菌は薬で簡単に除去することができるので、除去するのもよいと思います。しかし、まだピロリ菌除去とがん発生の関係は研究中で結論は出ていません。

Q: 53歳になる夫が、胃がんの手術で胃の3分の2を摘出しました。手術は成功しましたが、後遺症や再発が心配です。退院後、注意すべきことを教えて下さい。(48歳 女性)

A: 担当医からステージ(がんの広がり方)を訊くことをお勧めします。1a、1bの初期ならば再発の心配は殆どありません。その場合、いかに快適に食事を摂るかに神経を使った方が良いでしょう。しかし、ステージ3、4ですと再発の危険が高くなりますので、予防のための抗がん剤の治療を担当医に相談した方が良いと思います。
※胃がんのステージ・・・胃がんの進み具合のこと胃がんがどの深さまで進んでいるか、リンパ節にどの程度転移しているか、また、肝臓など他臓器に転移してるかなどを総合してきめる。数字が大きいほど胃がんが進行していることを示す。

2003年3月23日OA テーマは『更年期障害』

Q: 46歳の妻が今年に入ってから何かとイライラして、人に当たったり、人前でトゲのある発言をするようになりました。19歳の娘と2人「更年期障害かな?」と話をしていますが、家の中が重苦しくなって困っています。家族としてどのような対応をしたら良いでしょうか?(51歳 男性)

A: ご主人が51歳でおくさんが46歳、そろそろ更年期の入口です。イライラする、人にあたる。それはやっぱり体の調子が悪いんでしょうね。疲れやすくなったり、ホルモンのバランスがくずれだしたり、更年期障害の前兆が起こっているんではないでしょうか?ですから、ついつい言いたくないことも言ってしまったりするんだと思います。この年代の「お母さん」「妻」がこういうことが起こり得ると家族は知っておかなければなりません。毎日毎日、トゲのある発言などしたら、その背景に何があるかということを一緒に考えてあげることが大切です。無視したり、同情しすぎたりするとかえって困りますから。自分たち家族が、「お母さん」や「妻」と、どう接しているのかをもう一度見直しましょう。また、疲れやすかったりするのは肝臓や血圧などに変化があるかもしれないので一度ドクターに診てもらうことが必要です。

Q: 52歳の母は、1年ほど前に子宮筋腫の手術をしました。その頃から気分の浮き沈みが激しくなりました。最近、元気がなく「うつ状態」のようで家に引きこもっています。無理にでも外に連れ出したほうがいいのでしょうか?このまま「うつ状態」が続くのかと思うと不安です。(26歳 女性)

A: 子宮筋腫の手術は筋腫だけとる手術や卵巣をとる事もあります。ですからこの方がどういう手術を受けたのか確認しておく必要がありますね。52歳でも卵巣がしっかり働いている事もありますから、そういう状態で今の色々な問題が起きているのか、卵巣も一緒に取ってしまったらこうなっているのか、そこの見極めをしましょう。「うつ状態」は性格や生活にどういう風に毎日向き合っているかなどが影響すると思います。そのうえに、ちょうど手術を受けた、それにより精神的なダメージがあるとすれば、うつ状態が起こっている可能性もあると思います。落ち着いてどこに問題があるか、お母さんと相談したり、解決しなければやはり専門のカウンセリングを受けたり、そういうことで、問題解決の糸口をつかむというのがいいのではないでしょうか?

2003年3月16日OA テーマは『骨折』

Q: 昨年7月に転んで腰椎の圧迫骨折を起こし、2ヶ月間、ベッドでの安静治療を受けました。その後、退院したのですが、未だにズキズキとした腰の痛みが取れません。痛みの原因は何なのでしょうか?痛みを取る方法があれば教えて下さい。(65歳 主婦)

A: 中高年の方が腰椎の圧迫骨折を起こした場合は、安静治療と言いましたが、ギプスで固める必要はないでしょう。痛みが取れればいいが、その後体のあちこちが痛くる場合があります。2ヶ月間ベッドで寝ているので、体が弱った状態で、結局ずっと寝ている為に起こる痛みの場合が多いのです。動かせるところは、動かしましょう。立てるなら立つというように、筋肉も動かせるところは動かしましょう。安静も必要だが、ただ寝ているだけではだめです。痛いからまた寝るというように、悪循環になるので、頑張りましょう。痛くないところを中心に動かすことを心がけましょう。筋肉トレーニング、運動療法といいますが、立つときに少しでも筋肉が弱くならないようにしましょう。

Q: 2ヶ月前に、8歳の子供が転んで足首を骨折しました。ギプスで3週間固定して、6週間で治りました。一度骨折するとまた骨折しやすくなるんでしょうか?それは骨が弱いからなのでしょうか?(36歳 主婦)

A: 一度骨折すると、また骨折しやすくなるというのはうそです。ただ、折れやすい場所は決まっていますが、一度折れるとまた骨折しやすくなることはりません。8歳の子供で骨が弱いから折れるということはありません。やはり、転び方が悪かったか、大きなケガをしたのかもしれません。6週間で治ったということですが、その間はまだ骨が弱いので、無理してはいけません。しかし、きちんと治せば、その後は特に問題はありません。きちんと治しておかないと変形が残りますので、特に成長期は初期治療が大事です。

2003年3月9日OA テーマは『関節リウマチ』

Q: 5年くらい前から、3ヶ月に一度くらいの割合で手や足だけでなく、全身の関節が痛み、腫れ・熱の症状があります。大概2〜3日で治まりますので生活に支障をきたす事はないのですが、大変気になり、過去に病院で診断してもらいました。血液・尿ともに異常が見当たらず原因不明です。大丈夫でしょうか? (36歳 女性)

A: これだけでは、リウマチとはっきり言えませんがリウマチの初期症状で腫れが起こって、自然に治っている可能性があります。血液検査で異常なしということですが、リウマチの初期ではリウマチ因子検査が陰性の場合があります。血沈やCRP(※炎症が起こっている場合に上がる値)が陽性かどうか調べた方がよいと思います。定期的に検査をして様子をみて下さい。

Q: 小学6年生の息子が高熱を出しました。1週間経っても引かなかったので病院に行ったところリウマチだと診断されました。大人のリウマチとは違うのでしょうか?特に注意すべきことを教えて下さい。(39歳 女性)

A: リウマチには、「リウマチ熱」と「関節リウマチ」があります。リウマチ熱と関節リウマチは、全く別のものです。リウマチ熱はあまりみられなくなりましたが、高熱が出て、大きな関節が腫れるといった症状が出ます。溶連菌感染によって起こり、腎障害が起こることもあります。小児リウマチは、3つ(全身型・多関節型・小関節型)に分けられており、多関節型は大人と同じで様々な機能障害が起こります。成長期に起こる場合が多く、関節が固まります。子供のリウマチは、治りにくいので副腎皮質ホルモン(ステロイド)が多く使われます。そのため、成長が遅れてしまうなど非常に治療が難しいです。医師と相談して、じっくりと治療をして下さい。

2003年3月2日OA テーマは『中耳炎』

Q: 小学校三年生の娘は水がたまるタイプの中耳炎です。数ヶ月病院に通って粘膜の水分を調節する薬を飲み、一旦良くなりますが、またしばらくすると耳の聞こえが悪くなり通院の繰り返しです。中耳炎を完治する方法はないのでしょうか? (36歳 女性)

A: 滲出性中耳炎というタイプの中耳炎だと思います。耳鼻科に通われて治療を受けると、耳と鼻をつなぐ管の調子がよくなったり、鼻がきれいになってすっきりすると、調子が良くなりお水も出ていってくれるようになるんですね。これがあまりに悪くなってしまうと、コミュニケーションの問題がでてきますから、この場合には水をぬかなければなりません。おおもとは耳と鼻をつなぐ管が悪いということですから、その管の働きを調節していくと、もともとお子さんていうのは頭が小さいですから、その管の働きといっても、だんだん成長して大きくなっていくと、管が長くなったり働きが良くなったりしますから、じょじょに中耳炎は治っていくことが多いんですね。それまでの間、うまく水を調節してあげればいいでしょう。

Q: 1ヶ月くらい前にインフルエンザにかかり急性中耳炎をおこしました。耳の痛みは治りましたが、最近人の声が聞き取りにくかったり耳鳴りを起こすことがあります。何か関係があるのでしょうか? (45歳 男性)

A: 2通り考えられると思います。1つは中耳炎を起こしたあとに、分泌物が完全に無くなりきらない滲出性中耳炎に移行して、水がたまっているために聞こえが悪いとか、もう一つの可能性はインフルエンザ、これはウイルスですけど、このインフルエンザウイルスそのものが中耳炎をおこしてくることがあるんですね。インフルエンザは今流行ってますけど、インフルエンザ脳症といって、脳のほうに影響が出るくらいかなり毒力の強いウイルスですので、場合によっては中耳炎だけではなく聞こえのセンサーまでもいじめてしまうことがあります。そうすると早く年をとったのと一緒ですから、これも下には戻らない難聴になってしまいます。なので早く何が原因なのかをつきとめましょう。



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