番組のメールコーナーやHPに寄せられた質問に対するドクターからの回答を掲載しています。
(注:皆様から頂いたメッセージは番組やコンテンツに役立てるよう必ず目を通しておりますが、個別に返信・対応をお約束するものではありません。このコーナーに於きましてもすべての質問に対して回答を掲載するものではないことをご了承下さい。)
2004年6月27日OA テーマは『吐き気』
Q: 私は人ごみに行くと吐き気をもよおします。通勤の際には電車が混んでいると気分が悪くなるため、時間をずらして通っています。普通の生活をしたいのですが、どうすれば良いのか、アドバイスをお願い致します。また病院は何科に行けば良いでしょうか?
(26歳 女性)
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A: 会社に行きたくないとか、人ごみのプレッシャーを感じてしまっているという形で自律神経のバランスが崩れているのではと考えられます。普通の生活がしたいということですが、その原因が会社とかあるのかどうか、あとはタバコの煙が嫌なのか、電車の中で人の息が嫌なのか、自分をゆっくり見直してみましょう。下痢とか便秘を伴う場合は、過敏性の胃腸障害ということもありますので、内科や消化器系の内科とか心療内科のような心のケアの所に行っても良いと思います。最近は内科といっても、ストレスの社会なので重なり合っていますから、内科系に行っていただければその中で特殊性なものを紹介してもらえると思います。
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Q: 1ヶ月くらい前ですが、会社に営業から戻った直後、急にお腹が刺しこむような痛みに襲われました。吐き気もひどく、その後トイレに行ったら症状はうそのように消えました。ちょうど仕事が忙しく、その前の晩も遅くまで接待をしていたので、食あたりか何かだと思っていたのですが、その2週間後にも同じような痛みと吐き気が出ました。何か病気の可能性はありますか?(52歳
男性)
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A: 52歳という男性なので、一つはがんの年齢ということも考えられるのですが、このメールですと、営業から帰った直後で、トイレに行ったら治ったということなので、腸管の動きの障害が考えられます。ストレスで腸の動きが急に起こらなくなって軽い麻痺性の(いりょうすう?)を起こしたりということが考えられると思います。仕事をした後に起こっているので過敏性腸炎などが潜んでいることもあります。ただそれだけで放っておくといけませんので、50歳という年齢を考えると他の病気がないかを考える必要があります。単なる麻痺性の(イレウス?)のようにストレスからくる腸管の動きが悪いというだけではなくて血便があるなどの他の症状があれば、病院で相談しましょう。
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2004年6月20日OA テーマは『腱鞘炎』
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2004年6月13日OA テーマは『関節痛』
Q: 今年の3月に出産しました。ここ1ヶ月くらいで両膝が痛くなり、足の付け根にも違和感があります。妊娠時に体重がかかっていたために関節炎にでもなっているのだと思って湿布薬で様子を見ていましたがあまり良くなりません。ホルモンが関係しているのかとも思っています。受診するのは整形外科でよろしいのでしょうか?
(29歳 女性)
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A: この患者さんの場合、関節リウマチの可能性が非常に高いと思います。関節リウマチは出産後に起こりやすく、これは治らないリウマチです。早く治療をしなくてはいけません。妊娠中は、胎児を守るために副腎皮質ホルモンが大量に出ているのですが、それが出産と同時になくなります。副腎皮質ホルモンがなくなるのでリバウンド現象というものがあります。その時期に関節リウマチが起こりやすいです。受診するのは、整形外科でもリウマチ専門の先生が多いので大丈夫です。検査の内容は、リウマトイド因子を測り、炎症の度合いを診るためにCRPを測定します。また、血液検査もあり、まだこの時期では関節のレントゲンをとっても変形が出てこないと思うので血液検査で判断することが大事だと思います。
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Q: 2ヶ月ほど前から左膝が腫れて痛みがありました。病院で診てもらったところ膝に水が溜まっているということで1週間ほど前に水を抜く治療をしました。腫れや痛みは軽くなったのですが再発したりはしないのでしょうか。また、癖になってしまう事はありませんか?教えて下さい。(58歳
女性)
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A: 変形性膝関節症、あるいは関節リウマチの2つの可能性があります。変形性膝関節症の場合には、水を抜いてもまたすぐに水が溜まってしまうので何度も同じ事の繰り返しなりますのであまり抜かないほうがいいと昔は言われてましたが、最近は抜いた後に潤滑油の働きをするヒアルロン酸というものを関節の中に注射して保護することができます。そのような治療法によって痛みを軽減することができるので必ずしも水を抜くのは悪いとは限らないです。関節リウマチの場合には、関節の中にサイトカインというものが大量にあるのでそれを除くことは意味があることだと思います。そのサイトカインが関節を変形させるので、その中に関節液を抜いた後、副腎皮質ホルモンを注射することにより、よけいその症状がとれますし、変形が治まる事もあるのでそのような方法もとることがあります。
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2004年6月6日OA テーマは『高血圧と腎臓』
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※3月以前のQ&Aはバックナンバー化されました。
下記のバックナンバーをご参照下さい。
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