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ドクターQ&A

番組のメールコーナーやHPに寄せられた質問に対するドクターからの回答を掲載しています。
(注:皆様から頂いたメッセージは番組やコンテンツに役立てるよう必ず目を通しておりますが、個別に返信・対応をお約束するものではありません。このコーナーに於きましてもすべての質問に対して回答を掲載するものではないことをご了承下さい。)
3月のドクターQ&A


2004年3月28日OA テーマは『血液の病気』

Q: 今年の健康診断で血小板の数が基準値より少し多いと言われました。病院へ行くように言われましたが、体はいたって健康そのものなのでまだ行っていません。血小板が多い場合、どのような病気が考えられるのでしょうか? 検査結果では、血小板の数は57万でした。 (35歳 男性)

A: 血小板の数の正常値は40万ぐらいまでですから、この方は少し多い、という事ですね。血小板の数が増える原因というのはいくつかありまして、例えば「肺炎」にかかった時に反応性に増える、たまたまどこからか出血した時にその反応性に増える、などあります。がんがあったらまた増えます。反応性に増える場合は一時的なものですけれども、それ以外に、血小板の数が何ヶ月も多いまま、という場合があります。この場合には、血液の病気の可能性があります。血液の病気の中には、血小板が増える「血小板増加症」、血液そのものが増える「多血症」などという病気があります。血小板が多くなりすぎると、血管の中で血液が固まってしまって、血栓症を起こしやすい、という危険性が出てきます。血小板の数が100万以上になり、そのまま放っておくと脳卒中など起こしてしまう可能性が高くなります。この方の場合、57万と少し多いだけですが、何ヶ月間に渡って何回か検査をして頂いて、その数が元に戻るのか、余計増えてくるのか、その変化を見て頂くのがまず一番かと思います。


Q: 私の母は3年前、貧血で病院に通っていました。先日、母は友達から「貧血が原因で痴呆症になる」と聞き、自分も痴呆症になるのではないかと心配しています。今は貧血の症状は現れていませんが、もし貧血が再発したら痴呆症になる可能性はあるのでしょうか? (51歳 女性)

A: 貧血症と痴呆症はまったく無関係です。貧血症の症状のひとつに、脳に酸素不足が起こると、頭痛、めまいが起こります。ですからもともと痴呆症のような症状がある方で脳の酸素不足になった時に、余計痴呆の症状が強くなる、という事はあるかもしれません。この方は心配する必要はないですね。それより貧血が再発しないよう、生活習慣に気をつけて頂きたいです。

2004年3月21日OA テーマは『虫歯』

Q: 歯について気になることがあるので質問します。ここ1ヶ月、アイスクリームなどの冷たいものを食べると左の奥歯がしみます。普通の食事では何ともありませんが、どうも冷たい飲み物や食べ物を食べるとなるようです。虫歯かと思い、鏡でチェックしてみましたが穴も無く、黒くなってもいません。今まで子供の頃から虫歯になったことがなく、歯磨きも食後5分以上かけて行っています。歯周病などにかかっているのでしょうか? (26歳 女性)

A: 虫歯になったことがないとすると、虫歯ではないかもしれません。歯が減ってしまうという、いわゆる象牙質、知覚過敏というものがあるのですが、歯の根元のあたりが削れてしまい象牙質が出てきてしまう、そうするとC2と同じように冷たいものがしみるという症状が出てきます。この方はもしかするとそれかもしれません。正しい歯磨きができていないとか寝ている時に歯ぎしりをするとか、そのような余計な力が歯にかかると、歯の側面が削れてくるということがあります。歯周病、歯肉炎とは違い、歯が削れてしまっているということで、痛みがあると虫歯になる可能性が十分あります。象牙質が露出している状態ですから、エナメル質がないので虫歯になりやすいですし、そしてまだ剥脱している状態でもしかしたら沈着や着色はないけれども虫歯になっているという可能性は否定できません。歯医者で一度診てもらいましょう。


Q: 15年前に左の下の奥歯に虫歯ができて神経を抜いてもらいました。最近になってかぶせていた物が取れてしまったのですが、歯医者さんに行くのが怖くて行っていません。最近、雑誌でインプラントという治療法があると知りました。このインプラントとはどういう治療法なのでしょうか?今、左の奥歯はほとんど残っていないのですが、私でも受けられるのでしょうか?また費用はどのくらいかかるのでしょうか?教えて下さい。 (47歳 女性)

A: 歯を抜いてしまって歯がなくなった場合に、インプラントの治療法は一つの選択肢です。ご自分の歯を削ったりしないで隣りの歯を削るとか、虫歯ではない歯を削ってかぶせるなどそういったことをしないで、人工の歯根を入れてしまうという治療法ですのでそれは良い方法だと思います。人工の歯根を顎の骨の中に植えてしまうという方法ですから、その骨と人工の歯根がくっつかないと上から力をかけるとダメになってしまいます。それまで骨とくっつくまでの時間がどうしても何ヶ月という単位で必要なのです。やはり骨ですからそれほどすぐに反応してくれませんので時間はかかります。やはりご自分の歯と同じように噛めるということが利点です。それはかぶせたりした歯と違って、骨に直接入っていますのでちゃんと噛めるのです。入れ歯などとは違います。料金は診療室によってもいろいろ違うと思いますが、だいたい25万円からいろいろ幅があります。いろんなシステムもありますし、インプラント自体の材質も様々ありますので、一概にこの値段とは言えません。

2004年3月14日OA テーマは『痔』

Q: 私には昔からイボ痔があります。先日、排便の際に何か大きなものが出るような感じ  がして、触ってみたところ肛門からびらびらしたものが飛び出していました。その後、自然に引っ込んだのですが、早めに治療をしたほうがいいのでしょうか? (67歳 男性)

A: この場合は、びらびらしたものが何であるかがポイントです。イボ痔があって、びらびらしたものが大きく出るとなると、考えなくてはならないのが「直腸脱」です。直腸粘膜が反転して出てくるのです。ちょうどソフトクリームを逆さまにしたような感じで先端が出てきます。肛門括約筋が弱くなるとか、あるいはいきみとか様々なことで出てきます。この場合が有り得ます。こういう方はいつも下着が汚れたり、痛むとか出血するとかありますので、これはやはり肛門科を受診して診断をしっかりつけて頂いたほうが良いと思います。


Q: 先日、肛門からイボのようなものが出ていたため、イボ痔だと思って病院に行ったところ、肛門ポリープと診断されました。その時、先生にはそのままにしていても大丈夫だと言われたのですが、がんになることはないのでしょうか? (47歳 男性)

A: 肛門ポリープというのはがんにはなりません。しかし、そのすぐ上に直腸がありますが、直腸ポリープだとがん化する可能性がありますから、是非専門の病院へ行かれたほうがいいと思います。肛門ポリープはがん化しませんが、大きくなります。出血はしないけれども肛門の外へ飛び出して、お尻を拭いたりする時に不都合だとか、いつも何かはさまっているような感じがするとか、そのような場合に邪魔になりますので、手術されたほうが良いと思います。

2004年3月7日OA テーマは『虫垂炎』

Q: 5年前の11月ですが、虫垂炎の手術を受けました。手術を受けるまで時間が経っていたせいかこじれたため、結局1ヶ月以上入院しました。2年前、虫垂炎のような痛みが再び起こり、入院して膿をとりました。以後たびたび痛むようになり、その都度抗生物質を服用しています。完全に治す事はできますか? (49歳 男性)

A: これは色々な状況が考えられると思います。このメールからだと、2つ考えられます。一つは我々が一番注意しなければならないのですが、「糞ろう」といいまして、虫垂手術をしたところからほんの小さなもれができて、それが皮下を通しておなかに出てくる。これは一度治りますけれど、また虫食いのようなほんの小さな穴からまた皮下に膿が溜まってくる、ということがまれにですけれども、あります。あともう一つ、単純に手術で縫った糸が、異物として反応する「縫合糸膿瘍」というのがあります。これは術後の合併症というほどではありませんが、比較的よくあると思います。この場合入院するまでもなく治療できますから、一度詳しく検査をしてもらったほうが良いと思います。


Q: 去年の12月頃、突然激しい腹痛と冷や汗で、立てなくなり救急車をよびました。虫垂炎だとわかり、薬を貰って1週間で良くなりました。最近また腹痛が起こり、虫垂炎だと思って病院に行くと、血液検査も正常値で炎症もなく、虫垂炎以外に原因があるのでは?とのことでした。どんな病気が考えられますか? (42歳 女性)

A: 女性ですから、卵巣脳腫、子宮外妊娠、子宮内膜症、など右下腹部に同じような痛みが起こってもおかしくありません。卵管炎など炎症をおこしているような病気であれば、血液検査で白血球数が異常値になりますね。はやめに病院へ行くことをお勧めします。


※3月以前のQ&Aはバックナンバー化されました。
下記のバックナンバーをご参照下さい。


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