番組のメールコーナーやHPに寄せられた質問に対するドクターからの回答を掲載しています。
(注:皆様から頂いたメッセージは番組やコンテンツに役立てるよう必ず目を通しておりますが、個別に返信・対応をお約束するものではありません。このコーナーに於きましてもすべての質問に対して回答を掲載するものではないことをご了承下さい。)
2004年12月26日OA テーマは『健康ニュース2004』
Q:
3歳と5歳になる子供がいます。昨年の11月、インフルエンザの予防接種を家族全員で受けました。そのためか、今年は無事、インフルエンザにかかることなく過ごせました。今年はまだ、予防接種を受けていませんが、この冬のために、また予防接種を受けたほうがよいですか?子供は2回受けたほうがいいとも聞きました。(34歳
女性) |
A: 去年ワクチンを受けたからといって、今年までその効果は続いていないので、当然この冬のためにまたしておいた方がいいと思います。今年のインフルエンザワクチンは期待できそうです。私どもの病院が江戸川区にあるのですが、そこですでにインフルエンザが発見され、そのインフルエンザウイルスの検体を遺伝子で解析したところ、今年のワクチンとして作ったインフルエンザワクチンと遺伝子がほぼ同系列となりました。非常によく合っていて、おそらく今年はそのようなウイルスが流行ると思われており、有効ではないかと言われています。子供は体の抗体などのでき方も弱いため、やはり2回受けた方が効果的だと思います。ただ大人はやお年寄りはある程度免疫の記憶が残っており、1回打てばすぐに抗体が立ち上がるので、1回で十分です。 |
Q:
最近新聞やニュースで『混合診療解禁』という言葉を目にしました。混合診療とは何ですか?混合診療が解禁になると現在とどう変わりますか?教えて下さい。(54歳
男性) |
A: 保険の範囲内で認められている医療をする、それは健康保険でまかないます。しかし認められていない範囲外のものを同時に行った場合は患者さんから自費で徴収します。つまり費用が混合する、それを混合診療と言います。そういう流れが一人歩きするといろいろな治療法の範囲ができ、それが保険外の場合、お金がある人はそれを選べます。ところがお金のない人は、自費だということで出来ない場合がある。医療という非常に公的なものに関わらず、お金のあるなしで医療の受けられる範囲が違うということも起こりえるかもしれない。やはり国民皆保険で、全員が今の健康保険で出来る限り公平に最高の医療を受けられるという仕組み、これをどうしても残した方がいいだろうというのが反対側の意見です。 |
2004年12月19日OA テーマは『口内炎』
ドクターQ&Aは、こちら
2004年12月12日OA テーマは『肌荒れ』
Q:
5年程前から、両手の指全てにしもやけができるようになりました。昨年はひどい状態になったので、皮膚科を受診し、ビタミンEを服用するように言われました。そのため今年は、予防で10月の終わりからビタミンEを飲んでいたのですが、11月中旬からしもやけができるようになりました。しもやけができる特別な原因があるのでしょうか?(42歳
女性) |
A: しもやけは子供に多い病気ですが、大人も最近はあまり見かけなくなりましたが、ある程度の条件がそろうとできやすい方もいらっしゃいます。この方の場合は、30代半ばくらいから両手の指全てにしもやけができるようになったということですので、しもやけとしてはひどい状態だと思います。その方の職業、家事の状態にもよりますが、考えられるのは膠原病などの病気が背景に潜んでいないかが心配されます。特に冬になると、朝手がこわばって動かしにくいとか、手が全部腫れていてその上にしもやけができて、しかもそれが重症なしもやけであるという状態になっているようでしたら、病院に行って血液の検査等を受けて調べてもらった方が良いです。あまりひどいようなら、皮膚科を受診されるのが良いでしょう。 |
Q:
50代の半ばくらいから毎年、冬になると肌が乾燥して、肘や膝の後ろに赤い湿疹が出るようになりました。湿疹ができた所はかゆみがひどく、寝ている間に無意識に掻いてしまうため、朝起きると、掻き傷から出血していることもあります。肌が乾燥してしまうのは、何か原因があるのでしょうか?いい予防法がありましたら教えて下さい。(58歳
男性) |
A: 男性の方でも、50歳を過ぎると男性ホルモンの働きが落ちていきますので、皮脂がだんだん減少していきます。そうすると冬の乾燥肌は、男性の方は50代を過ぎて一番出やすい時期に入ります。乾燥肌で出てくるのは、スネやお腹のあたり、腰のほうですから、冬にこの方の場合は赤い発疹が出ている場所が肘とか膝の後ろだということですので、場所が違っているわけです。これはアトピー性皮膚炎の出やすい場所でもあるのです。子供の頃にアトピー性皮膚炎の軽い症状があって、思春期以降ドライスキンのない時にはアトピー性皮膚炎が落ち着いている方もいます。しかし、乾燥肌が始まってきた年代になって、また再発して出てくるということが考えられます。メールを頂いた時点では、この方はかなり湿疹ができている状況なのでまずは治療が必要だと思います。そして良くなった後ですが、やはり冬になると肌が乾燥するということが背景にありますので、秋口くらいから保湿クリームをぬったりして乾燥肌を防ぎ、さらにそれ以上症状が進まぬようケアすることが大事です。 |
2004年12月5日OA テーマは『急性すい炎』
ドクターQ&Aは、こちら
※3月以前のQ&Aはバックナンバー化されました。
下記のバックナンバーをご参照下さい。
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