にっぽん歴史街道

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2012年7月19日

天空の道〜飛騨高山から上高地へ〜

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戦国時代、飛騨高山と信州松本を最短で結んだ平湯街道。
標高およそ1800メートルの安房峠を越えるこの道中、
武田信玄勢が名湯「平湯温泉」を見つけました。
江戸時代、参勤交代の大名は、湯治を目的に通ったといいます。
険しい山道が、夏の行楽地として賑わったのです。
そして平湯街道は、明治に始まる日本初の山岳リゾート地「上高地」にも至る道。
今回は夏の日本アルプス、天空の道を旅します。

宮川朝市(みやがわ あさいち)

江戸時代から続く朝市。高山の中心を流れる宮川沿いに、朝6時から昼の12時まで365日休まず開かれる。高地ならではの山菜や伝統の漬物など、美味しい食べ物が所狭しと並ぶ。
TEL:0577-78-2285(宮川朝市組合)

櫻山八幡宮 高山祭屋台会館(さくらやまはちまんぐう たかやままつりやたいかいかん)

春と秋に行われる高山祭。祭りの主役は「屋台」と呼ばれる車。春の「山王祭」では山王神社の氏子たちが管理する12台、秋の「八幡祭」では櫻山八幡宮の氏子たちが管理する11台の屋台がお囃子と共に市中を回る。普段はそれぞれの街にある大きな蔵に入れられ、祭りの時以外はお目見えしない。しかし、櫻山八幡宮の高山祭屋台会館にいけば、いくつかの屋台が代わる代わる展示されている。屋台は、宮大工、彫刻家、漆塗りの職人など、「飛騨の匠」と呼ばれる木工職人たちの技が結集して作られ、江戸時代から保存されている。
住所:岐阜県高山市桜町178番地
TEL:0577-32-5100

平湯温泉 神の湯(ひらゆおんせん かみのゆ)

戦国時代に武田信玄の軍勢が見つけた伝説の温泉。江戸時代にこの神の湯の回りに温泉がたくさん掘られ「平湯」という集落ができた。参勤交代の大名をはじめ多くの湯治客が平湯を目指したため、険しい山道が「平湯街道」と呼ばれ栄えた。
住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯788-1
TEL:0578-89-3448

上高地(かみこうち)

国の特別名勝地で特別天然記念物である北アルプスの谷。明治までは「神が降りた地」と畏れられ、むやみに近づく者はいなかった。明治時代にイギリス人宣教師ウォルター・ウェストンが自著「日本アルプスの登山と探検」でその美しさを世界に紹介して以来、登山客で賑わう。雪に埋もれるため12月から3月はこの谷に入れず、4月から11月もバス・タクシー以外、一般車両は入ることができない。まさに秘境。
TEL:0263-39-7176(松本市観光情報センター)

今回訪れた街道

旅館 田邉(りょかん たなべ)

およそ100年前に飛騨の匠が作った宿。総檜造りの風呂をはじめ、建物の意匠、家具全てに飛騨の匠の技が施されている。夕食は昔、高山で貴重品だった海の幸をふんだんに使った、高山流のもてなしの会席料理。昔の高山の贅沢を楽しめる。
住所:岐阜県高山市相生町58
TEL:0577-32-0529

上高地帝国ホテル(かみこうちていこく ほてる)

日本初の山岳リゾートホテル。昭和8年に海外旅行者を誘致し、外貨の獲得を目的に建てられた。全体的に木の魅力を活かした山岳ロッジ風の作りになっている。東京の帝国ホテルと同じく、伝統のローストビーフやカレーなど昔から変わらない料理も魅力。
住所:長野県松本市安曇上高地 上高地帝国ホテル
TEL:0263-95-2001

和食処 角一亭(わしょくどころ すみいちてい)

日本で唯一の朴葉味噌専門店。明治創業の味噌の醸造元「角一」が大正から使っているレンガ造りの醸造蔵の中に構えている店。伝統の味噌、枯れ葉ではない青い朴葉にこだわった朴葉味噌はここでしか食べられない。飛騨牛の朴葉味噌も大人気。
住所:岐阜県高山市上一之町93
TEL:0577-33-8888

中之屋(なかのや)

水車で挽いたそば粉で作った十割そばの店。もりそばもうまいが、信州の高原に伝わるもてなし料理「とうじそば」も人気。野沢菜やネギのうまみがたっぷりの鍋に柄のついたザルでそばを"投じて"いただく。
住所:長野県松本市安曇番所3961-1
TEL:0263-93-2152

松本てまり

松本の武家の妻が内職として作り始めたてまり。今も松本の女性たちが全て手作りしている。白い糸を巻いて球を作り、その上に色つきの糸を掛けて模様を作る。何種類も伝えられている、幾何学模様は、江戸時代より教育を重んじた松本の、女性たちの教養の証。
TEL:0263-33-0382(松本てまり保存会)