脚本:いずみ玲
監督:平田博志
第八話は、花巻石鳥谷の酒蔵が舞台。石鳥谷は、日本三大杜氏の一つに謳われる“南部杜氏”発祥の地と言われている。長い歴史を持つ“南部杜氏”は現在も全国にその技術を伝えています。
そして、今回のゲストには「3年B組金八先生」で生徒役として武田鉄矢さんと共演した川上麻衣子さんが登場!
盛岡藩の城下に入った光圀(武田鉄矢)一行は、温泉で休息をとっている間に何者かによって印籠を盗まれてしまう。行方知れずとなった印籠を探しながら酒造りの町・石鳥谷にやってきた一行は、御膳酒を納める御用酒屋三枡屋の女将・おりつ(川上麻衣子)に出会う。杜氏の伍助(石倉三郎)と切り盛りしている三枡屋の酒の味は絶品の一言だ。しかし、三枡屋は旦那が亡くなって以来、一人息子の卯之吉(広田亮平)も行方が知れない状態で、その窮状を知っている同じ造り酒屋の大黒屋伊兵衛(石山輝夫)が、執拗ないやがらせを続けていた。その大黒屋は、郡代の矢田部勘右衛門(清水綋治)とも裏で繋がっており、千両用意しなければ三枡屋をつぶすと脅しをかけていた。
そんな折、印籠を持った卯之吉が光圀たちの前に現われた。なんと、印籠を盗んだのは卯之吉の仕業だったのだ。さらに、九郎太(長谷川純)らに出鱈目を吹き込まれた卯之吉は、光圀たちに対して印籠を返す見返りに千両を要求するが、それが叶わないとみるや郡代の屋敷へと単身乗り込んでいく。
広田亮平
卯之吉 役
「三桝屋」の一人息子。8歳で上方に酒造りの修業に出されるが逃亡。十数年ぶりに花巻へ戻る。
川上麻衣子
おりつ 役
造り酒屋「三桝屋」の女将。主人に先立たれ杜氏の伍助とともに「三桝屋」を切り盛りしている。
石倉三郎
伍助 役
「三桝屋」の杜氏。酒造りの腕は確かで、おりつを支え「三桝屋」を盛り立てる。
清水綋治
矢田部勘右衛門 役
花巻郡代。大黒屋伊兵衛と結託し、「三桝屋」を陥れる謀を企てる。
石山輝夫
大黒屋伊兵衛 役
造り酒屋「大黒屋」主人。矢田部にとりいり「三桝屋」から御用酒屋の看板を奪おうとする。
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