10月20日放送 (# 3)
「真鯛」とはどんな魚なのか?」
「鯛はタイでもたいでない」!
日本近海にはイシダイにキンメダイ、メダイなど○○ダイと名の付く魚が約300種類以上いますが、ところがそれらはみんな鯛の仲間ではありません。
鯛と同じ“たい科”の魚は世界に約100種類。日本には13種類程度。真鯛のほか、血鯛、黄鯛、黒鯛、平鯛、黄チヌ、ヒレコダイ、タイワンダイ、キビレアカレンコ、ホシレンコ、ミナミクロダイ、ナンヨウチヌ、オーストラリアチヌ 等々・・・お間違えのないように!
鯛の先祖は?真鯛はどこに生息しているのか?
まずは鯛の先祖の話しから始めましょう。世界地図をこちらに鯛は今から数千万年から1億年前に現在の地中海辺りに現れたといわれています。北アフリカ沿岸にはタイ科の原形と考えられるような原始的な鯛もいます。そのタイが流れに流れ着いて現在は太平洋、大西洋、インド洋、温帯域に出現しています。
真鯛は北海道の一部や琉球列島を除く日本全域、韓国西部〜南部、中国沿岸、東南アジアの一部の水深200mよりも浅い岩礁の底の方で、潮の流れがよく、水温8〜18℃の水域に生息しています。
このことからわかるように、真鯛は外国では日本ほど親しまれてはいないようです。例えば、フランスでは「貪欲な下魚」、ヨーロッパでは鯛よりもカサゴやヒメジといった魚のほうが好まれているようです。中国では「死人の肉を食らう不吉な魚」とまあ、ひどい言われようです。
中国の一部では高級魚として食べるところもあるそうですが、もともと海水魚自体食べない文化圏の人が圧倒的に多いそうです。
鯛の年齢はどこを見れば分かるでしょうか?
正解はウロコです。鯛が仔魚の時に年齢を知りたい時は耳石を見ますが、成熟し鯛の年齢はウロコを見れば分かります。真鯛は3〜4歳位が一番美味いとされています。ちなみに、今まで調べられた真鯛の最高年齢は16歳ですが20年は生きると考えられているそうです。
鱗を拡大してみると年がたつ毎に鱗が大きくなっているのがわかりますよね」
以上、真鯛について「基本の基」でした
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