千切りキャベツを考案したのは、創業明治28年の洋食の老舗、銀座「煉瓦亭」と言われています。ポークカツレツの脂っこさにさっぱりとしたキャベツの相性が良かったからです。ちなみに、胃腸薬で有名な「キャベジン」はキャベツの中から見つかった栄養成分ビタミンU、という事でこの名がついた。ビタミンUは胃の粘膜を守ったり胃酸の分泌を活発にする働きがありギリシャ時代は薬として用いられたそうです。 そんなキャベツを日本ではごく普通に生で食べますが、意外なことに海外ではほとんど生食の習慣がないのです。
<キャベツになるまでの系譜> キャベツの原型は青汁で有名なケールと言われています。 その他ケールから芽や茎を食するものとしてコールラビ・芽キャベツ・紫キャベツが。花を食べるものとしてブロッコリー・カリフラワー・観賞用として葉牡丹が生まれています。これらを経てキャベツが誕生しました。
<キャベツの和名> 甘藍(かんらん)…芯の部分が甘い 玉菜(たまな)…ギュッと締まった玉のようなイメージ
※沢山の葉が幾重にも重なっている丸いキャベツのメリット ○中の葉が柔らかくて美味しい。 ○病気や虫の被害を受けにくい。 ○球の形が貯蔵機関の役割をするので日持ちする。 ○移動中に痛みにくい。 などなど…
牛乳が食として日本に根付くのは第二次世界大戦後のこと。食料不足の中「私たちは、日本人の食卓をパンと牛乳の豊かな食卓に変える為にやってきた」というマッカーサーの声を機に食の欧米化が進み、昭和22年(1947年)には全国の学校給食が始まり、脱臭粉乳がここで誕生。実に1300年ほどかけて牛乳は一気に日本の食卓に並ぶようになったのです。