<豚の家畜化はいつから?> 豚は元々、猪が家畜化されたもの。 今から8000年前以上前に、ヨルダン渓谷やスイス、メソポタミア、アジア南東部など、ユーラシア大陸の複数の地域で家畜の豚が誕生したと考えられています。
日本では、弥生時代の遺跡から豚の骨が見つかっています。 675年天武天皇の時代に「食肉禁止令」が発布されましたが、豚はこの中に含まれていませんでした。
が、その後元正女帝の頃には、豚を含め、一切の肉食が禁じられました。 しかし琉球や薩摩地方では、豚が飼育され、食べられていました。 江戸時代末期には江戸を中心とした牛肉の流行と共に、豚肉も食べられるようになり、十五代将軍徳川慶喜は、「豚一様(とんいちさま=豚好きの一ツ橋様)」と呼ばれるほど豚肉好きで、塩漬けを焼いて食べるのを、特に好んでいたようです。 安い豚肉が出回り、庶民の間に広まったのは、関東大震災後。 関東地方で養豚ブームが起こり、供給量が一気に増えたためです。
<ブランドポークって?> 今、肉屋さんやスーパーで花盛りのブランドポーク、つまり、銘柄豚の種類は、なんと255種類!
ブランドポークとは、 @品種・交配 A飼料 B飼育方法・環境 などにこだわったもので、銘柄化のためには ● 他のものとは一味違って、 良質・美味などの特色があること ● 品質がいつも揃っていること ● 常に一定量の出荷ができること などが条件となります。
所謂、黒豚は、「品種・交配」にこだわったもの 「飼料」にこだわった豚では、「きなこ豚」や「ガーリック豚」 などが挙げられます。 「飼育方法・環境」にこだわったものに、「無菌豚(SPF豚)があります。