<鶏の種類> 「セイロン野鶏」…セイロン島に棲息。スリランカの国鳥。 「灰色野鶏」……インド南部に棲息。 「緑襟(あおえり)野鶏」…インドネシアに棲息。 「赤色野鶏」…東南アジア全域のジャングルに棲息。ニワトリに一番近い種類で鳴き声もそっくり。
<卵の歴史> エジプトの古文書によると、野鶏は月に5〜10個程度しか卵を産まなかった。 ローマ時代〜2500年前には、卵をたくさん産ませるために品種改良が始まったという記録も残っています。 商業用に養鶏が始まるのは、1850年代のイギリスといわれています。 日本人との関わりもきわめて古く、鶏の埴輪が残っていることから、弥生時代にはすでに渡来していたと推測されます。
日本人との関わりもきわめて古く、鶏の埴輪が残っていることから、弥生時代にはすでに渡来していたと推測されます。
しかし、卵は今のような庶民的な食材ではなかったのです。 それが何故、「物価の優等生」といわれるほどの庶民的な食材になったのか? 明治から大正時代の養鶏は、農家の庭先で鶏を放し飼いにし、産み落とした卵を手で拾うという方法が一般的。
昭和2年、政府が「養鶏奨励規則」を定め、養鶏産業を奨励したのを機に、徐々に養鶏が発展していきました。 戦後、ハイブリッドという技術で掛け合わされたヒナと飼料を輸入し、卵を安定して供給することになったのです。
主要国の卵の消費量を見ると、1960年には一人当たり年間100個位しか食べていなかったのですが、現在は約3倍。 卵は庶民の味として定着したのです。