BS-TBS

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放送番組審議会

第85回

2024/06

1.

日 時

2024年6月21日(水)午後4時26分

2.

場 所

BS-TBS会議室

3.

委員の出席

委員総数 8名
出席委員数 7名

 

出 席 者

委員長  末綱隆
副委員長 出井直樹
委員   瀬古利彦
     寺﨑明
     古川柳子
     田中ウルヴェ京
     橋口いくよ
     ※天野篤委員は録画出席

 

局側

伊佐野 代表取締役社長
向山  専務取締役
本田  常務取締役
森井  取締役
鈴木  編成局長
山邉  番組プロデューサー
山口  編成部長
辻   番組審議会事務局長

4.

議 題

 

 

審議事項

「サンド伊達のコロッケあがってます」
放送日時:2024年4月26日(金)よる10:00〜10:54

5.

審議内容

 

◎局側

 今回は、4月に始まりました「サンド伊達のコロッケあがってます」というレギュラー番組でございます。この番組は、2021年に30分の単発番組としてスタートしまして、昨年末にレギュラー化しました。
 番組の主たる目的としては、精肉店がつくっているコロッケをおいしく食べようというものですが、実際にはおいしそうなお団子や、もつ煮、やきとり、お惣菜屋さんなどがあればどんどん行きますので、広く見れば商店街の食べ歩き番組になっています。
 出演者の口笛なるおさんがマイクを持っており、揚げたてコロッケを食べるときの「サクサク」音や、フライヤーでコロッケを揚げるときの「パチパチ」音を集音して、音でも楽しんでいただけるような演出を入れております。
 伊達さんは誰からも愛される方で、伊達さんと商店街の方々との触れ合いということも楽しめる1時間番組となっております。
 ぜひご意見をお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

◎委員

 非常に楽しく拝見し、ここが悪いというところがありませんでした。一番いいタイミングでコロッケを食べてくれましたし、お団子を食べてみたり、お店の人と話すMCがあったりして、1時間全然飽きずに楽しめました。
 ASMR感もすごくよかったです。今後は「今はヘッドフォンでお楽しみください」というと「サクサク」音が聞こえるなど、そういう演出の時間があってもいいかもしれません。
 希望を申し上げると、この番組で、その場で自分たちが食べて楽しむのみならず、自分たちがスーパーで買ってきたコロッケやお惣菜を、家に持ち帰って、そのおいしさを最大限引き出すコツみたいなものを少し教えてもらえるコーナーがあると、もっと楽しめると思います。

◎局側

 家に持ち帰って、おいしさを最大限引き出すコツをお店の人に聞いてみるのも一つの手ですので、取り込んでいきたいと思います。

◎委員

 この番組の題名はおもしろいですし、商店街をチョイスすることで地域活性化にもつながりますし、この番組のコンセプトが、コロッケを人気促進させることであれば、コロッケのおいしさは伝わると感じました。
 他方、YouTube動画との差別化をどのように図るか、また、番組で高脂肪、高カロリーで炭水化物のあるコロッケを継続的に食べることで、不健康な食生活をロールモデル化し、SDGsにあるウェルビーイングと真っ向から対立させる必要があるのか、という点が気になりました。
ほかに気になった点をお伝えしますと、お肉を食べる文化ではない他国の方に「お肉おいしいですよ」と言うことはデメリットしかないように感じました。また、フランス風の曲を流し、揚げ物に対して美化しているような印象を受けましたが、もしかしてあの曲はクロケットがフランス語だからでしょうか。

◎委員

 フランス語の曲については、揚げ物とは合わないという面もある一方、揚げ物だから、ああいうさらっとしたものを流して、そこで中和しているのかなという気もしました。

◎局側

 YouTubeとの差別化については、いろいろなことが楽しめる番組に持っていきたいと思っています。放送終了後、お肉を食べない宗教の方の可能性があったという意見がありましたので、以後気をつけたいと思います。
 あの歌は、アニメの曲をフランス語で歌っているものになります。アニメのキャラクターの大好物がコロッケで、そのような裏のテーマがございます。

◎委員

 伊達さんの食べているときのおいしそうな顔を見ると、こちらも幸せになって、コロッケを食べたいと思いました。商店街の昔ながらのコロッケをテーマにして、心に刺さると思う一方、揚げ物続きだと、少し胸やけしそうな気はしました。ただ、途中ではし休めがあったので、その点はよかったなと思いました。見ている感じでは台本があってないようでしたが、その辺りはどうでしたでしょうか。
 最後、あれだけたくさん食べていて、本当においしかったのでしょうか。

◎局側

 台本はほぼございません。ただ、撮り始める前の段階での打ち合わせはしっかり行っています。行くお店の説明を行い、ご本人もどういう話をしようかなというのを考えられておられ、その場で台本を即席でつくるような感じで進めています。
 基本的には「おいしい」とおっしゃっていますが、揚げたてを食べると、熱くて味がわからないことがあるようで、「熱い」しか言われないときが何度かございました。

◎委員

 出演者のサンドウィッチマン伊達さん、後輩芸人の方、ゲストの方の3人の出演者のかけ合いが非常に軽妙で、番組の進行も邪魔せず、かつ歩きながらずっとやっているところは非常に心地よかったです。
 1時間で本当にもつのかというのが最初からの疑問です。今後の番組構成をどのように考えておられるのかを教えていただきたいと思います。
 私もコロッケは好きですが、妻にコロッケを制限されています。やはりどうしても健康のことが気になります。

◎局側

もともと30分の番組のときは、コロッケ2店舗と、1個遊びの店があるだけでしたが、ロケ素材が余っていたので、1時間の相談を受けたときには、制作陣としては割とポジティブに受け取りました。
伊達さん、なるおさん、ゲストの中で、商店街を歩いて1時間番組をつくるというフレーム以外、試行錯誤のところがあるので、そこはなるべく形を早く決めたいなという思いもありつつ、いろいろなことを試したいなと思っている過程でございます。
ご覧いただきました第1回目は卓球をやるところがありましたし、以前ですと和太鼓の練習をする場所があったり、スポーツ用品店で素振りの速度をはかれるものだったり、そういった遊びの部分は極力入れつつ、それが食べている間に挟めることで、体を動かしているのかなとか、健康に少しでも気を使っていきたいと思います。

◎委員

 芸人さんですから、それなりに体調管理されているとは思うのですが、いろいろバリエーションを考えていらっしゃるということですので、それをぜひ生かしていただけばと思います。

◎委員

 私は好きな食べ物を挙げろというと、必ずコロッケが入ってくるので、いい番組ができたなと思いました。せっかく1時間あるので、例えば1回の番組を見終わったときに、コロッケについて知識が1個ふえたなというものが1カ所ぐらい入っていると、コロッケとタイトルがついている意味があると思いました。例えば、コロッケもフランス語だったという話なども入っているとか、毎回その程度の話がうまく入っていると、格好がいいと思います。

◎局側

 ぜひ参考にさせていただきます。

◎委員

 制作陣と伊達さんが、1時間埋まるかなと少し恐れているように感じました。1時間をものともしないぞという感じで入ってもらいたいです。
 回によって違うと思うのですが、何が目玉になるかをある程度考えながら1時間の構成を考えると、1時間というのがあまり長く感じないというところがあると思いました。商店街の話が出てきていますが、商店街や街のコロッケ屋さんみたいなものもどんどん少なくなっている中で、そこに人が住み、人情があり、伊達さんのキャラクターでその辺りを引き出していただきたいと思います。

◎局側

いろいろなことが楽しめる番組に持って行きたいと思います。

◎委員

 第1回目ということで、70点、75点ぐらいの出来であったかなと私は思います。残りの25点、30点は伸びしろと捉えていただいて、これからの出演者の伊達さんとそれ以外の方々の工夫や、今回放送したものをどういうふうに次に生かしていくかということだと思います。伊達さんの後輩芸人に対する話し方が厳しいように受け止められる場面がありましたが、演技でやっているというふうに見られるような状況がつくれれば、それはそれでいいのかなと思いました。
 最近の揚げ物の好みの統計データを見ると、トンカツが1番に出てきて、次に唐揚げが出てきて、コロッケは4番目か5番目ぐらいです。それ以外の揚げ物に手を出すというのは方針としてはいいと思います。街中の揚げ物屋さんの揚げ物を他の番組で持ち込んで試食してもらうなど、少し型を変えるといい番組になると思いました。

◎委員

 今回、十条商店街だけしか見ていないので、本当は三大商店街を全部見て、その違いみたいなものが一度で見られたらいいなと思いました。
 番組を拝見して感じたのは、最後はどうしてもかなり無理して食べているという感じがあって、1時間の番組でこれをやるのは大変なのかなという感じがしました。
 それから、出演者だけではなくて、街の人で少し面白そうな方を出して盛り上げていくというのも1つの方法ではないかなという気がしました。

◎局側

 商店街の比較などは、これから実施できればと思います。
1日に2本撮っていまして、2本目の後半に行くと、伊達さんのペースが少し落ちるときもありますが、そのときは、出演者側が気づき、番組の中でそれを少しいじったりすることはあります。

◎委員

 皆さんの食欲が揚げ物無理という夏の時期になってきたときの対策とか、何か考えていらっしゃいますでしょうか。

◎局側

 まさに夏の放送を一度撮りましして、コロッケを熱々で食べる映像は出てくると思いますが、それ以外のところで何か清涼感を出せるようなものがないかなど話をしていました。

◎局側

 本当に貴重なご意見をありがとうございました。

 午後5時55分 閉会