BS-TBS

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放送番組審議会

第84回

2024/02

1.

日 時

2024年2月21日(水)午後3時56分

2.

場 所

BS-TBS会議室

3.

委員の出席

委員総数 8名
出席委員数 7名

 

出 席 者

委員長  末綱隆
副委員長 出井直樹
委員   瀬古利彦
     寺﨑明
     古川柳子
     田中ウルヴェ京
     橋口いくよ
     ※天野篤委員は録画出席

 

局側

伊佐野 代表取締役社長
向山  専務取締役
本田  常務取締役
鈴木  取締役
山口  編成部長
山邉  番組プロデューサー
辻   番組審議会事務局長

4.

議 題

 

 

審議事項

「中川大志の地球アドベンチャー」
放送日時:2024年1月2日(火)よる9:00〜10:54

5.

審議内容

 

◎局側

 1月2日よる9時から2時間の放送枠で放送いたしました「中川大志の地球アドベンチャー」について、ご説明させていただきます。
 まず、企画段階で、学びというキーワードと、BSならではの紀行物、旅というキーワードが出て、ハワイはどうだという話が出てまいりました。コロナ禍で渡航制限になりなかなか行けず、渡航制限が明けた直後でも、今度は為替が円安に振れて、ハワイに行けない方が多いのではないかという考えのもと、ハワイで学びのある番組ができないかということになりました。
 ハワイの学びを少し広げて、太平洋のど真ん中のポツンとした小さな島に、そもそもどうやって人がたどり着いたのかということをテーマにすることで、最終的な形をつくりました。出演者につきましては、BS全体で言えることなのですが、男性の視聴者が多いため、女性の方にも見ていただきたいということで、中川大志さんに直接お話しさせていただきました。

◎委員

 ハワイの旅番組は、映像と出演者を通してハワイを感じたいので、2時間の間に刻むようにいろんなところに行かれていたこともあり、出演者に対して、台本でサポートするなどの対応があってもいいと思いました。

◎委員

 よかった点は、映像がきれいだったこと、食べ物もおいしそうだったことなど、映像から見られる楽しさを味わうことができたことや、ハワイにある歴史的背景を見られる点などは、学びの点でとても深みがあり、よかったです。また、出演者が釣りや山登りを一生懸命されていたところには説得力はあり、とてもよかったと思います。
 他方、目的がずれていた点があり、もう少し番組の軸をしっかりとさせることで、出演者のよさもより見えてきて、女性だけでなく、老若男女がハワイのよさを知ることができるのではないでしょうか。

◎委員

 全体的な印象として、一般の人たちから知られていないハワイの部分を見せてくれたのはすごくよかったと思いました。出演者に対しては、人の話を素直に聞いているし、その場その場で感動するなど、感受性のある、すごくいい青年だと伝わってきました。
 ハワイがそもそも培ってきた文化みたいな話が少し何かの形で入ってくると、すごく深みが出てきたのではないかと思います。

◎委員

 テーマとして学びということで、原始ハワイ人はどこから来たのかという設定自体は非常にいい設定だと思います。言語学とか遺伝学とか、いろんなものが出てくるのですが、そこはもう少し掘り下げていただいてもよかったかなと思いました。
 映像では、もう少しはっきりわかる星空があったらよかったかなと思います。
 カエナ・ポイントは、下から撮影すると断崖絶壁であることがわかったと思いますので、もう少し映像で、すごいところだとわかるようにしていただくとよかったかなと思います。
 最後に、出演者のほかにもう1人誰かを入れて、そこでかけ合いをすると、もう少し違った表現も出てきたのかなと思います。

◎委員

 単なる観光番組ではなくて、ハワイの歴史から入ったということで、人類がアフリカから出発してたどり着いた最も新しい地だというところが、何となくポイントとして記憶に残った感じがあります。
 全体を通して思ったのは、最初に歴史が強烈に来たもので、昔、大王がいたとか、少しその辺を一通り触れていただくと、ハワイの歴史を一応みんな聞いたなという感じにはなれたのかなと思います。

◎委員

 今までのハワイ関連の番組とは全く違った視点から取り組まれて、知識満載の、よい番組であったと思っています。
 若い人に人気の俳優を起用することで、若い人たちにすごくアピールもできているし、テーマが太古の航海の歴史のこともあるので、高年齢層の人たちにもアピールできていたのではと思います。エンターテインメントと歴史の探訪のバランスが非常にとれていて、私はすごく興味深く見ることができました。

◎委員

 現地情報の事前取得状況が非常にいいと思います。
 あえて言えば、釣りをしているシーンは、あんなに尺を振らなくてもよかったと思いました。絵的にもあまりよくないし、撮っている現場の人たちの思いというか、同情が少し入った部分で、もう少しバサッといってよかったと思います。
 タイトルも「中川大志の地球アドベンチャー 星空を旅した海の民を追え!」、それぞれのキーワードが入っていて、最後に中川大志の人生観みたいなものを彼が、アドベンチャーとか出会いとか感動とか、ひいては自分自身だったり、番組の目標だったりみたいなものをうまく言葉でまとめてくれたというところが、非常にいいキャストだったなと思います。

◎委員

 最初のタイトルで「星空を旅した海の民を追え!」と言ったので、ここをもうちょっと追求してもらいたかったなと思いました。最初に語りで、古代人の中でポリネシア人とあり、もともとは5000〜6000年前に台湾から来たということが出てきたきりで、その後は何もフォローがなかったなど、いろんなテーマがあり過ぎて、もう少し掘り下げていったら、面白いものが出てきたのかなと思いました。

◎局側

 貴重なご意見をいただいて、ありがとうございます。身にしみる部分もあり、同意、同感だなと思う部分もあり、聞かせていただきました。
 ハワイということをテレビで放送するに当たり、出ている人を通してハワイを感じたいというところは非常に納得するところでして、少し反省すべき点はあったかなと思っております。
 目的がブレたかなというご指摘につきましては、そのとおりでございます。ちょっと要素が多かったように思います。
 ハワイの歴史という点につきましては、今回、あえて僕は抜いてしまいました。そこに触れてしまうと、番組全体がそっちに流れてしまうのではないかと思い、あくまで今回は、昔の人たちがどうやってハワイ諸島に来たのかということだったので、カットしたという経緯がございます。
 星空のところが、ここはどうにもならなかったという反省のところでございます。8日間、撮影をしていまして、毎日満月がきれいに出てしまった。ある程度の高感度のカメラを持っていて、常時撮影をしましたが、なかなか星が見えませんでした。
 カエナ・ポイントを下から撮るというところ、今お話をいただいて、はっとしました。
 釣りにつきましては、出演者の意気込みもあり、制作がちょっと船酔いしながらも頑張ってカメラを回したと聞いていましたので、少しお遊びの部分もあってもいいかなと思っていましたが、今後に生かしていければと考えております。
 今回、ポリネシアから北上してきた前の台湾がすごく気になったところではありますので、もう少しナレーションを入れたほうがよかったかなというところを反省しております。

◎委員

 もしかすると、再放送のときなど、2時間の裏側に物すごくたくさんの情報があると思うので、番組の中というよりウェブあたりで並行しながら提供すると深く見えて、重層的な番組になるかもしれません。

◎委員

 例えば食事の映像で、どこの店で当時の値段はいくらですとか入れる。それだけでも絶対見に来る人はいると思います。きれいな海の映像とか、2時間あるから、切り抜き切り抜きのキャプチャでどんどん出していけば、数字がすごい伸びる気がします。あと、ハワイ好きの人の中で話題になると思います。

◎局側

 プロデューサーからありました通り、本日は皆様の貴重なご意見、ご感想を賜り、本当にありがとうございます。皆様からいただいたご意見は、今後の番組制作の参考にさせていただければと思います。
 それでは、番組審議会を終了させていただきます。ありがとうございました。

午後5時48分 閉会

*BS-TBSでは、番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。