第36回
2012/01
2012年1月19日に第36回BS-TBS放送番組審議会が開催されました。審議会委員は8名が出席され、BS-TBS側からは平本社長以下8名が出席致しました。
第36回の審議会は、テレビ番組『地球生命スペシャル アフリカ 生命のゆりかご』第一夜 ~誕生編~について審議を行いました。
放送日 | 2012年1月1日(日)19:00~20:55 |
委員からは以下のような意見・感想がありました。
- ・人類の歴史の起源、また、混生と共生のコンセプト、非常によく練った構成で、それぞれの出演者の長所が重なり合って、全体として非常によくできた作品だった。
- ・総合司会の堀尾さんが問題提起した「なぜ人類は繁栄したのか」という質問も、番組を通じて興味深く見られるいい問いかけだったと思うのですが、見終わって、その答えが何かなというのを考える機会になった。
- ・自分が知らないこと、そういう知識を知り得たという満足感がとても大きかったです。テレビというメディアの働きとしては、知的欲求を満たすということは大きな役目ではないかと思っているので、そういう意味で満足感が大きかったと思う。
- ・3.11の後、新しい年に人間の命というか、生まれて死ぬまでの話に物すごくフォーカスがあってよかった。死については、去年はつらかったですが、全く違う視点の人類という大きな視野のテーマをこの番組に局の一番の姿勢というか、志を私は感じました。
- ・私の評価は五分五分よりちょっと辛いかなと思うのですが、感想を一言で言えば、テレビのおせち料理という感じで、ある程度それぞれに映像とかエピソードが詰まっているんだけれど、相互の関連が余りない。だから、余り集中して見るものじゃないなと思いました。
- ・「人類の起源に関する常識が大きく覆った」というふうに何度も力説しているのですが、何がどういうふうに覆ったのかというのが、よく整理されて出てこなかった。それから、「人生観が変わる」という言葉も、発言はたくさん出てくるのですが、そんなに言葉で言わなくてもいいから、見ていて「あっ、なるほどね」というふうに納得させてもらいたい。言葉は出てくるのだけど、全然納得できないというところがありました。
- ・見終わった最初の感想は、非常にさわやかな感じというのは第一に思ったことです。温かくてゆったりとしていて上質感のある番組だったなというのが、まず総論として思います。
- ・食い足りない、物足りない、あるいは解明不足の点が多々あったと確かに思う。善意に解釈すれば、それを解明してもっと掘り下げていけば、そういう番組になってしまう。子どもたちがそれに興味を持ってずっと見るということにもなかなかならない。しかしながら、大人がこの番組を通じて人類の歴史を勉強できてよかったなと思うには、少し説明が不足していた。そういう点にあったのかなとまず思いました。
- ・私は気球の映像というのはすごく面白くて、今までアフリカ物でも、飛行機、ヘリコプターは多いのですが、やっぱり速過ぎるんですよね。気球ぐらいのスピードで見ていくと、高さもちょうどいい形で、こういう見せ方、見方もあるなという点で、気球映像は非常に印象に残りました。