準備
1回の放送の準備期間はおよそ1週間。リサーチや取材を経て、前日までにフリップの原案やVTR原稿の骨子を作成します。海外の出来事を扱う場合は、海外のニュースサイトや要人のSNS発信なんかも重要な情報源になります。
「どこよりも深く、手広く、わかりやすく」を目指しています。
報道番組部_2023年入社
平日夜7時30分~8時54分に生放送している
報道番組「報道1930」のディレクターを担当しています。
皆さんが、番組を通して目にする内容を作り上げるのが仕事です。
取材をして分かったことを元に原稿を書き、キャスターが説明をする際に使うフリップの原案を考えたりしています。
1回の放送の準備期間はおよそ1週間。リサーチや取材を経て、前日までにフリップの原案やVTR原稿の骨子を作成します。海外の出来事を扱う場合は、海外のニュースサイトや要人のSNS発信なんかも重要な情報源になります。
番組の放送が夜にあるので、出勤時間は遅めです。満員電車とは無縁の生活を送っています。40分の通勤時間は、最新のニュースを確認するにはうってつけの時間です。
一晩寝かせたVTR原稿を再度確認し、プロデューサーに提出します。また、フリップ案を改めて精査し、専門のデザインセンターに清書を依頼します。あとは、VTRで使用するテロップや映像の内容を考えています。
確認に確認を重ねたVTR原稿やフリップ案を編集長でもある松原キャスターに見ていただきます。最適な放送の形を改めて模索しながら、VTR原稿やフリップ案を整えていきます。
解説の堤伸輔さんとアナウンサーが会議室に合流し、放送内容の最終確認を行います。フリップを担当する場合はアナウンサーとフリップの内容を相談しますが、VTRを担当する場合は編集中のため、だいたいこの場にはいません。
松原キャスターが番組を進行する中、我々は本当の〆切に向かって必死に担当の仕事を進めています。すべてが済み、スタジオ横のサブと呼ばれる基地に身を落ち着けることができるのはだいたい20時半ごろです。
放送が無事に終了すると一安心。あとは制作費関係の処理を済ませて退勤となります。
帰ったら寝ます。
基本的には、録画用HDDの容量を空ける作業に勤しんでいるのですが、そんな写真を載せるわけにもいかないので、大学時代からの趣味である将棋を紹介させていただきます。高校時代の卓球部の後輩がなぜか誘ってくれて、たまに将棋カフェに出没しています。性に合っていたようで、ゆるく長く続けていますが、余計に体を動かすことがなくなってしまいました。
出不精の私にとって、テレビが世間との接点でした。理系に進み、大学院にまで行かせてもらったのですが、広告会社に就職した1つ上の先輩を見て、テレビへの憧れが再燃しました。ところが、研究活動を言い訳に長く就職活動から目を背けていた中、いよいよ尻に火がついたタイミングでまだ募集があったのがBS局でした。手ごたえが全くないまま、流されるように選考を進み続けた結果、運と縁が大きく味方をしてくれたようです。親元が関西にあるので、全国一波であることも魅力的に映りました。
計画的な就職活動ができなかった私に偉そうなことは言えないのですが、思ったことは「何がきっかけになるかはわからない」ということです。私は、自己評価で他者より劣る経験や著作物を提示するのが最後まで恥ずかしく、選考が始まっていることは知っていても、エントリーを見送ってしまった企業がたくさんありました。ただ、弊社の選考でも決して自信があったわけではありません。ダメだった選考もたくさんありますが、自己評価と他者評価が違うこともあるので、月並みですが、まずは一歩を踏み出してみるのがいいんだろうなと思います。
松原耕二キャスターを見たときです。こんなに松原キャスターを見ることができる番組は間違いなくうちしかありません。
他の番組ではなかなか見ないテーマや切り口で放送を成立させられたときです。せっかくゴールデンタイムの1時間半×週5日という貴重な時間をいただいているので、「どこよりも深く、手広く、わかりやすく」を目指して、日々精進しています。