2014年9月30日放送
- 旅人
- 逸見太郎
#17「野生のトキに伝統芸能の佐渡」
今回の旅の目的は、佐渡に生息する特別天然記念物の「トキ」を見ること。出発点は、島の中央にある両津港。
あてもなく、1時間30分かけて向かったのは島の北端。そこで、海に突き出す高さ167メートルの一枚岩「大野亀」を発見。大迫力の景観に圧倒された逸見さんでした。
しばらく歩くと島民の姿が…話しを聞いてみると、北部にトキはいないとのこと。
少し落胆するも、近くの海岸でタコ漁をしている男性に遭遇。そして、エサを使わず、色付きの布でタコをおびき寄せる伝統漁法「タコゆすり」に挑戦。タコを味噌で炒める郷土料理「味噌ころがし」もごちそうになり、佐渡の海を満喫しました。
夜は両津港に戻り、近くの神社で伝統芸能「能」を鑑賞。400年に渡って島民により脈々と受け継がれて来た技を、かがり火が炊かれた幻想的な雰囲気の中で堪能しました。
翌朝、田んぼがトキの餌場だとの情報を入手した逸見さん。ひたすら田んぼを歩き回りますが、トキの姿は見当たらず。
聞き込みをすると、島民でも簡単には見られないとの答えが…
諦めきれない逸見さん。腹が減っては戦ができぬと、お店に立ち寄りご当地グルメ「佐渡天然ブリカツ丼」に舌鼓。
刺身とはひと味もふた味も違う、揚げたての天然のブリに大満足。
満腹になったところで再び田んぼへ。農家の男性に案内を依頼し、見渡す限り続く広大な田園地帯に到着。そこで待つこと1時間。黄金色に染まる田園に、ついにトキが降り立ちました。逸見さん、トキ色と呼ばれる淡いオレンジ色の羽の美しさに、目を奪われました。
トキが舞う秋晴れの佐渡。それはまさに日本の原風景でした。