2014年9月2日放送
- 旅人
- 原田龍二
#16「八戸から日本海を目指す 青森横断300キロ」
2時間スペシャル
旅の出発はJR八戸駅。日本海側の温泉をめざし飛び乗ったバスは十和田市行き。まずは腹ごしらえと、案内所で勧められたのは「十和田バラ焼き」というご当地グルメ。甘辛いタレを絡ませた牛バラ肉と新タマネギの絶妙なマッチングに、ご飯が進みました。
次に向かった先は奥入瀬渓流。青森を代表する景勝地です。ブナや楓の葉は今の時期もっとも緑に染まり、白くしぶきを上げる清流と美しい景色を織り成します。木漏れ日溢れる深緑に包まれ、身も心も癒されました。
温泉俳優を自称する原田さん、今宵の宿にと向かった先は蔦温泉。聞けば源泉の真上に浴槽を設けた全国でも十数軒しかない「源泉沸き流し」の湯だとか。温泉俳優も初めての経験に大満足でした。
翌朝、宿のご好意で隣の猿倉温泉まで連れていってもらえることに。そこは八甲田山の麓に位置する唯一の硫黄泉。冬場は雪で閉ざされてしまうため営業は4月から10月まで。旬の温泉をたっぷり満喫しました。
そして二日目最初の目的地は、陸奥湾をのぞむ青森市。旅の手掛かりを求め案内所へ。日本海を眺めながら入れると聞き、「不老ふ死温泉」を旅のゴールに決めます。
お昼はお好みの刺身を選んでのっけて食べる「のっけ丼」をいただきました。旬のウニやサザエ、サーモンをたっぷり味わいました。
そしてバスを乗り継ぎ青荷温泉へ。そこは電気が一切ないランプの宿。携帯電話も繋がらない山奥に佇む宿に、温泉俳優も興奮気味。川沿いの開放感のある露天風呂と、流れ落ちる滝を見ながら入れる露天風呂に浸かり、改めて温泉の奥深さに気付かされました。
最終日、いよいよ「不老ふ死温泉」を目指し、バスを乗り継いで鯵ヶ沢という町に到着します。しかし道中、バスは深浦駅までしか行かず、ゴールの「不老ふ死温泉」まで辿り着かないことが判明します。
なんとかなると、ひとまずバスに乗って深浦へ。車内で出会った気さくなおじさんに勧められ、お昼はマグロに決定。実は深浦はマグロの水揚げ量県内一。駅前で教えてもらった「セイリング」というお店を訪ねると「深浦マグロステーキ丼」と書かれたのぼりが。刺身でもよし、焼いてもよし、天然の本マグロを3種類のタレと3つの丼をお好みの組み合わせでいただくご当地グルメです。聞くと深浦では夏から秋までがマグロの食べ頃、旬の味を堪能できました。
お腹を満たしましたが深浦で立ち往生の原田さん、「セイリング」に手伝いに来ていたオーナーの妹さんに「不老ふ死温泉」まで連れて行って欲しいとお願いしてみます。すると妹さんは快諾。想い焦がれた日本海を望む露天風呂を満喫することができました。
旅は道連れ世は情け。出会った人にいざなわれて辿り着いた目的の地。人との出会いの大切さを改めて実感。温泉俳優・原田龍二の旅はまだまだ続きます。