2014年7月15日放送
- 旅人
- 田中幸太朗
#11「時しらずを追う夏の知床半島」
旅の出発はJR網走駅。タクシーの運転手さんによると「時しらず」は羅臼という町で旬を迎えているとの事。その為には斜里を経由しなくてはなりません。
でも飛び乗ったバスは小清水行き。小清水では原生花園に立ち寄りハマナスやクロユリといったオホーツクを代表する小さな旬に出会いました。しかし、次のバスまで3時間。立ち往生する田中さんでしたが売店の方がご好意で道の駅まで車で乗せていってくれました。
道の駅で見つけたのは小清水名物「でんぷんだんご」。でんぷんと煮豆を練って焼いたもので、香ばしくほんのり甘い味がするおだんご。でんぷんの産地ならではの郷土食を味わいました。
次は斜里へ。バスの案内所で岩尾別温泉を勧められた田中さん。その中にある「地の涯」という名前に興味を惹かれ泊まることに。聞けば「地の涯」は世界遺産の中にある唯一の宿なんだとか。送迎車で宿へ向かう道中、エゾシカやキタキツネさらにはヒグマと奇跡の出会い。知床ならではの貴重な体験に大興奮でした。宿では森に囲まれた三段の湯とオホーツク海産、旬の毛ガニをいただき知床づくしの夜を満喫しました。
二日目、いよいよ最終目的地の羅臼へ。
時しらずを求め漁港へ向かいますがセリも終わってしまい路頭に迷う田中さん。そんなところに声をかけてきたのは、時しらずの漁師をしている田中さんでした。時しらずを見せて頂き、その大きさにびっくり。さらに馴染みのお店で食べさせてもらえることに。贅沢にも腹と背の二種類のお刺身を頂いた田中さん。旬の時しらずの味に大満足でした。
人生たまには時を忘れ、出会った人に身も心もゆだねる事が大切なんだと感じた田中さんでした。