2014年5月6日放送
- 旅人
- 遠藤要
#5「伝統歌舞伎を訪ねる 大自然の秩父」
2時間スペシャル
旅の出発地は西武鉄道・西武秩父駅。大自然を満喫したいと最初に向かったのは長瀞渓谷の絶景を味わえる長瀞ライン下り。都心から2時間圏内とは思えない光景を目の当たりにし、すっかり癒された遠藤さん。
その後も地元の人たちの情報を頼りに、そばの産地・秩父地方南部の荒川で手打ちの秩父そばを食べたり、そば打ち体験をしたり。茅葺き屋根の古民家を使った民宿で、春の山で採れた天然の山の幸を贅沢に味わうなど、秩父の自然の恵みを堪能。
二日目、西武秩父駅から徒歩20〜30分、長い上り坂を通り、着いた先には色鮮やかな花じゅうたん。約40万株の芝桜が植えられているという「芝桜の丘」へ。芝桜はもちろん、ここから見る秩父のシンボル「武甲山」は格別の美しさ。遠藤さんもすっかり目を奪われてしまいました。
その「武甲山」の伏流水を仕込み水として酒造りをしているという「武甲酒造」では、生酒とにごり酒を組み合わせる、粋な日本酒の飲み方を教わり、ほろ酔い気分。
夕方には、翌日から春祭りが行われるという秩父地方西部の小鹿野町へ。小鹿野町の商店街に到着すると、あちこちに歌舞伎役者の写真が。実はここ、歌舞伎の街とも呼ばれ、200年ほど前から地元衆による地芝居である「小鹿野歌舞伎」が継承されてきたといいます。小鹿野歌舞伎は、春祭りのメインイベントの一つ。遠藤さん、本番前日の稽古の様子を見学に行き、子どもたちが歌舞伎を演じる姿に目を奪われました。
翌日、歌舞伎公演が行われる夕方まで、日本百名山の一つ「両神山」へ。ちょうどこの日は山開きの当日。これから秩父地方は登山シーズンを迎えます。登山客の安全を祈願する「開山式」の様子を見学した遠藤さん。急遽、地元の人の案内で山菜を採りに行くことに。タラの芽にフキノトウにワラビ。採れたてを天ぷらで味わい、想像を越える旨さに思わずうなる遠藤さん。
すっかり日も暮れた三日目の夜、小鹿野歌舞伎を観賞して秩父地方をめぐる旅が終了。旅路を振り返り、旬との出会いが人との出会いと繋がっていたことを実感した遠藤さん。“出会い”を大切にして生きて行こうと、気持ちを新たにしました。