History



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The History of ピーマン
6月22日放送 (# 37)
 
ピーマンはナス科トウガラシ属の植物で実は唐辛子の仲間なんです。
まず唐辛子の歴史を追うと、原産地は中南米で紀元前5000年頃から栽培されていたと考えられています。それをコロンブスがスペインに持ち帰りヨーロッパに広まりまったのです。

ところでピーマンの語源はフランス語で唐辛子を意味する「ピマン(piment)」から来ているようです。このピマンの呼び名をとって日本ではピーマンと呼ばれるようになったといわれています。
 
 

ちなみにピーマンはフランス語では「ポワブロン(poivron)」英語では、「スイートペッパー(sweet pepper)」。唐辛子は「ホットペッパー(hot pepper)」と言います。
実は「ピーマン」と「トウガラシ」の違いは植物分類上では同じで、見た目ではなく甘いか辛いかの違いだけなのです。

ピーマンの語源は?
 
 
1774年、辛味のない今のようなピーマンがアメリカで品種改良され誕生しました。それが、ピーマンの代表的品種の「ベル」型です。その後「カリフォルニアワンダー」型が登場しました。以後、150年以上にわたり、ピーマンの育種はアメリカを中心に行われています。更に1970年代にはオランダで「パプリカ」が誕生しました。
 

では、日本はと言うと、16世紀に、五色唐辛子という観賞用の唐辛子が最初に伝来したといわれています。食用としては鷹の爪、伏見甘、しし唐が薬味として広く利用されていました。

五色唐辛子

 
そして明治時代、欧米からベル型ピーマンが入ってきます。
しかし、青臭さが敬遠され、全くといってよいほど普及しなかったのです。
そして第二次世界大戦が終わると、洋風料理、中華料理などの調理方法の普及が進み、そこからピーマンは受け入れられるようになったのです。その頃普及したのはカリフォルニアワンダー型。
1960年頃から、日本独自に食べやすい品種の開発がすすめられ、くせが少ない現在の「薄肉中型種」のピーマンが誕生しました。こちらが今現在一番多く流通している最も一般的なピーマンです。
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