シミ、そばかすとは一体何なのでしょうか?
シミとは、皮膚の一部に色素の変化が大きく現れているもの。
そばかすは、直径1〜2cmの細かい斑点を指し、遺伝によることが多いと言われます。
シミ、そばかすの原因は両方ともメラニン色素の沈着 。元々は紫外線の攻撃から皮膚の細胞を守ってくれるメラニン色素が、シミ、そばかす作りに一役かっているのです。メラニン色素は肌の色の基ですが茶色から黒のコーメラニンと、黄色から赤のフェオメラニンがあり、これらがどんなバランスで混ざるかによって肌の色が決定され、
肌の色が黒くなるのは紫外線を浴びてメラニン色素が合成されるからなのです。
若い時は新陳代謝が活発なのでメラニンはすぐに分解されて所謂、”焼けた”肌の色もすぐに元に戻りますが、年齢と共にその力は衰えていきます。そして増えたメラニン色素が皮膚の基底層にくっついたままになり、シミ、そばかすの原因となるのです。
このシミ、そばかすは放っておくと恐ろしいことになる危険性が。
その信号がホクロです。ほくろは色素細胞の異常繁殖。これらの原因が紫外線。
紫外線は波長によって、A・B・Cの3種類に分けられます。UV−Cはオゾン層で全て吸収されるので問題なし。問題はUV−AとBなのです。
UV−Aは地上に届く紫外線の90%を占め、日焼けの原因となるメラニン色素を作る細部を傷つけ、たくさん浴びると皮膚は内部から黒く変化してしまいます。
また、UV−Bは、UV−Aより強力で、皮膚細胞の遺伝子を傷つけ、皮膚の免疫機能を衰えさせるので、感染症などにもかかりやすくなります。
そしてこれらの紫外線によって傷つけられた細胞が、皮膚ガンの原因となるのです。
肌にメラニン色素が多い黄色人種である日本人は、紫外線をたくさん吸収するので皮膚ガンになりにくいと言われてきました。しかし、90年代以降皮膚ガン患者は急増しています。
様々な臓器に転移する最も悪性の高い悪性黒色腫、紫外線との関係が最も深く日本人の高齢者に多く見られる基底細胞ガン、日光がよく当たる部位に出来やすい有棘細胞ガン。
そこで、考えなければならないのが紫外線対策。
1.世界の 紫外線対策 |
アメリカ・・・・・・・・ |
毎日紫外線の強さを10段階に分け、対策をとらせている。 |
オーストラリア・・・ |
紫外線の強さを報道で流して注意を呼びかけ、長袖を着ること、日焼け止めを塗ること、つばの広い帽子をかぶることなどを奨励している。 |
とにもかくにも、直射日光は避け、外出前には必ず日焼け止めを塗りましょう! |
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