紀元前300年頃には、膵臓の存在は分かっていましたが、その働きは分かっていませんでした。
実は骨や軟骨がなく機能も不明だったため、膵臓は胃と脊椎を繋ぐクッションだと思われていたのです。
長い間人々は膵臓が何の為に付いているのか、分からない状態でした。1600年に膵管を発見、しかし膵臓の働きは不明でした。それは人が死ぬと、自らの消化酵素で、溶けてしまっていたからなのです。
やがて1867年、ドイツのフランゲルハンスによってインスリンを分泌するランゲルハンス島が発見されますが、肝心のインスリンはまだ発見されず、ブドウ糖を分解する働きとの関係はまだ不明。
1927年ようやくインスリンが発見され、膵臓の働きが理解されるようになったのです。
インスリンは血糖値と大きな関わりがあります。
インスリンは血液中のブドウ糖が多くなりすぎると、血液中のブドウ糖を細胞に送り込んだり、肝臓からブドウ糖が出てくるのを押さえ、血糖値を下げる役割をします。
もちろん糖尿病も血糖値がポイント。血糖の状態は空腹時で100未満、食後2時間で120未満が優とされます。
また血糖中のブドウ糖は健康な人で7g、糖尿病の人で25gあります。
私達の周りの食べ物にもむろん糖分が含まれています。
例えば、チョコレートケーキ・角砂糖8個、佃煮・角砂糖6個、ミルクティー・角砂糖4個、リンゴジュース・角砂糖7個洋食弁当では角砂糖24個分もの糖分が含まれているのです。
とは言え糖分は私達の体を守る大事なエネルギー。上手に取るように心掛けることが大切です。
膵臓の健康を守るためには、食事と運動に気をつけること。そのバランスが崩れインスリンの分泌が不完全になった時、様々病気が襲い掛かると言います。
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