21世紀に入り増加の一途をたどっている病気があります。
それは、生活習慣病の筆頭にも上げられる糖尿病。この糖尿病と深い関わりがある臓器−それは膵臓。
膵臓は背骨と胃の間に長く横たわっている臓器です。そして血糖値に関わるインスリンを分泌しているのです。
膵臓の第一の働きはインスリンなどのホルモンの分泌。インスリンは体内で消化吸収されたブドウ糖を血液中から細胞に移してエネルギー源に変えたり、肝臓や体脂肪の中に蓄える働きがあります。しかし現代の食生活は、膵臓に大きな負担を与えており、オーバーワーク気味。糖尿病増加の大きな原因となっています。
膵臓のもう一つの機能には食物を消化する酵素の分泌があります。口から入った食物は胃でこなされ、やがて十二指腸に達すると膵臓から強いアルカリ性の膵臓が分泌され、食べた物を消化します。これが消化器官としての2つ目の膵臓の役割です。
この膵液に含まれる強力な消化酸素は、おもに3種類に分けられます。例えば炭水化物はアミラーゼと言う酵素が働いて消化します。たんぱく質を消化する酵素はトリプシン、キモトリプシン。脂肪を分解する酵素はリパーゼ。特に脂肪は胃ではほとんど分解されず、膵液によって、十二指腸で始めて分解されるのです。
この膵臓の疾患が原因になって引き起こされる病気と言えば様々。冒頭に挙げた糖尿病を始めとして慢性膵臓炎、急性膵臓炎、膵臓ガンが挙げられます。
生活習慣病に多く関わる膵臓の病。
今回のテーマは膵臓。その不思議と病気予防法をピックアップ。
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