テーマは「爪」

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お手入れ法の歴史

爪のおしゃれは、今や若い女性達の常識。
爪に絵を描いたり、柄を付けたりするネイルアートが大流行しています。
今年は3Dで立体的なものがトレンドとか...。この他付け替え可能な付け爪まで登場しています。
女性にとって身だしなみの基本中の基本である爪。そもそも爪の手入れは、健康に見せたいと言うことが始まりだったようです。
爪の身だしなみの歴史は古く、遥か紀元前4000年、古代エジプトにまでさかのぼります。爪は髪や顔と同様に目立つ部分であることから、手入れが必要になったのでした。
当時のマニキュアは、ヘンナと言う薬草で砕いた染料。王や王妃は真紅、身分が低くなると薄めにと言う様に、爪の色で階級を分けていたと言います。
本格的に爪の手入れが始まったのは18世紀。ヨーロッパでは、顔と同様に爪にもおしゃれをするのが貴婦人のたしなみ。その当時は砂で爪を磨き、その後にレモンやアーモンドの油を塗って磨くのが爪のために良いとされていました。これが健康としての爪の手入れの始まり。砂は今で言うやすりの代わり、レモンはビタミンを補給して瑞々しさを保つため。そしてアーモンドの油を塗ることで爪のコーティングをしたのです。
さらに19世紀になると、ネイルカラーが誕生します。
ネイルカラーは、自動車の量産技術がその生みの親なのです。
自動車の大量生産の為にすぐに乾くラツカーが開発され、その副産物として完成したのがエナメルでした。
健康な爪は、艶があってピンク色が良いと言うことが分かり、1930年ごろは色はピンクが主流。
ところが、南フランスに避暑に出かけた映画女優達が、日焼けした指にピンクを塗るとかえって不健康に見えると言い出したところから色取り取りのネイルカラーが生まれました。
一方日本では江戸時代から遊女を中心に、爪に色を塗る習慣が広まったと言います。当時紅花を染料にして、口紅と同様に爪も健康に見せようとしたのです。
そして明治以降ネイルカラーが渡来し、現在に至っているのです。


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