BS-TBS

「気候変動による地球の危機を前に 行動を起こさないことは『悪』」
宇宙飛行士 野口聡一さんが語るSDGsとは
「Style2030 賢者が映す未来」8月21日(日)午前10:00~10:54放送

2022.08.05(金)

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BS-TBSで毎月1回、第3日曜日の午前10:00~10:54に放送しているSDGsのレギュラー番組「Style2030 賢者が映す未来」。
8月21日(日)放送は、ゲストに宇宙飛行士の野口聡一さんを迎えてお送りする。先日その収録が、NASAのロケットの打ち上げ風景も体感できる「スモールワールズTOKYO」で行われた。

「Style2030」は、ホストの龍崎孝(ジャーナリスト)が、様々な分野の第一人者の方をゲストに迎え、SDGsの達成期限である「2030年」に向け、私たちはどう思考をリセットし、どう暮らしを変えていけば良いのかを語るトーク番組。ゲストにはSDGs17の目標から2つをトークテーマとして選んでもらっている。

野口聡一さんが語るSDGテーマは「気候変動」と「ジェンダー平等」

3度の宇宙飛行を経験し、日本人最長となる国際宇宙ステーション滞在記録を持つ野口さんが、今回注目したSDGsの目標は「気候変動に具体的な対策を」と「ジェンダー平等を実現しよう」。
宇宙から3回見た北極圏の氷は、驚くべきスピードで溶けていたという。
「気候変動による地球の危機を前に行動を起こさないことは『悪』だ」と強い言葉で言い切る野口さん。
そして「ジェンダー平等」については、女性リーダーが多く存在していたNASAでの経験から、ジェンダーなど多様性のあるチームでは、「命にかかわる重大な問題」に対して多様なアプローチが生まれ、課題解決につながると話した。
このほか、船外活動中、「宇宙は圧倒的な死の世界」と感じた瞬間など、野口さんの数々の貴重なエピソードが語られる。

「Style2030」に出演を決めた理由

野口さんが近年考えて続けているテーマに「人類の宇宙進出の先にある持続可能な社会とは?」という問いがあるという。2020年代に入り、官民様々な有人宇宙開発の取組みが加速する一方、航空宇宙産業においては地球規模での気候危機を回避するための脱炭素社会への取り組み、カーボンニュートラルの実現が喫緊の課題となっている。
SDGsをテーマとする対談番組で、人類の宇宙進出が社会にもたらす価値について、幅広く知ってもらいたいという思いから、出演オファーを受けたと野口さんは話す。

野口聡一さんと番組ホスト・龍崎孝との接点

番組ホストの龍崎孝とゲストの野口聡一さんは、今回が初対面ではなかった。
2009年、当時TBSテレビのモスクワ支局長だった龍崎氏は、ロシアのソユーズで2度目の宇宙飛行に臨む野口さんを現地で直接取材、打ち上げの瞬間を生中継でリポートしたという間柄。龍崎氏は、当時自身で撮影した写真を収録現場に持参。野口さんが当時を懐かしむ場面もあった。

対談内容がリアルタイムで"見える化"される「グラレコ」にも注目

「Style2030」の"名物"が「グラレコ(グラフィックレコーディング)」。「グラレコ」は、情報共有に優れたビジネススキルとしてNASAやGoogleが活用、日本でも注目されている。イラストや図を入れた板書で、野口聡一さんとの対談がリアルタイムで"見える化"されていく様子にも注目。

■野口聡一さん 略歴

1965年神奈川県横浜市生まれの57歳。1996年6月、NASDA(宇宙開発事業団)入団。2005年7月、15日間の国際宇宙ステーションの組み立てミッションを果たし、日本人初の船外活動を行った。2009年12月、ロシアのソユーズロケットで約半年にわたる長期宇宙滞在し、宇宙船の操作を担当した。また、2020年、民間の新型宇宙船「クルードラゴン」に搭乗し、「世界で初めて3種類の宇宙帰還(滑走路、大地、海面)を達成した宇宙飛行士」としてギネス世界記録に認定された。現在、東京大学先端科学技術研究センター特任教授。

■番組情報

番組名:「Style2030 賢者が映す未来」
放送日時:毎月第3日曜 午前10:00~10:54
※野口聡一さん出演回は8月21日(日)放送
出演:龍崎 孝(ジャーナリスト/流通経済大学副学長・教授)/皆川玲奈(TBSアナウンサー)
制作:TBSスパークル
製作:BS-TBS

番組ホームページ
https://bs.tbs.co.jp/culture/Style2030/

番組公式Twitter
https://twitter.com/2030_style