BS-TBS

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放送番組審議会

第92回

2026/03

1.

日 時

2026年3月6日(金)午後3時59分

2.

場 所

BS-TBS会議室

3.

委員の出席

委員総数  8名
出席委員数 8名

 

出 席 者

委員長  古川柳子
副委員長 斉藤実
委員   瀬古利彦 
     寺﨑明
     橋口いくよ
     大友克之
     秋元里奈
     菰田優

 

局側

伊佐野  代表取締役社長
杉浦   取締役
森井   取締役
平賀   コンテンツ編成局長
石田   番組プロデューサー
辻    番組審議会事務局長

4.

議 題

 

 

審議事項

テレビ番組
 「カンニング竹山の昼酒は人生の味。」(♯53「有楽町(後編)」)
 放送日時:2026年1月26日(月)23:00〜23:30

5.

審議内容

午後3時59分 開会

(1)審議事項

◎局側

本日ご審議いただきます番組は、月曜日夜11時から11時30分の30分番組として放送している「カンニング竹山の昼酒は人生の味。」です。コンセプトは、「通なオトナは夜ではなく昼に呑む」で、カンニング竹山さんが昼から呑める酒場や、呑み仲間を求めて町に繰り出し、偶然出会った昼酒人たちとお酒をかわしつつ、竹山さんが相手と一緒に笑ったり、時には真剣にアドバイスをしたり、人間味あふれる人生物語が見どころの番組です。

◎委員

皆さん自然体で、楽しく見させていただきました。
気になった点としては、20〜30代の女性が多かったのですが、この時間に有楽町で呑んでいるおじいさんや、異色の方がいるとカラーが違っておもしろかったのかなと思います。
闘病されたお話や、深いきずながあるお話などが出てきておもしろかったのですが、早いタイミングで引き込ませるものがあると、見るモチベーションも上がったかなと感じ、見せ方を少し工夫する余地はあったと感じました。

◎局側

ご夫婦でがんになった話は、番組内でも先に持ってきた方が引き込めるという意見もありましたが、病気になって大変という話をおもしろく見せようと考えると、一見平凡な夫婦なのに、大変なことがあったというギャップを見せる必要があると思い、あえて一般的な出会いを説明した上で、その後、がんになって大変だったとした方が感情移入できるかなという意図であのような流れにしました。

◎委員

お酒を通して人生を語り、ふだん見えないことが見えるおもしろさがあります。
いろんな人がいろんなことをこの番組で考えて、自分の人生をもう一度見直す時間になるのかなと思います。スパイスを入れるとするなら、1つの作品づくりをしているという価値観を強く持つと、深みのある、たくさんの人に届く、昭和の流行歌のような色を持つものになるのかなと思いました。

◎委員

タイトルに「酒」という文字を入れたほうがいいのかどうか。それだけで番組を見るのをパスする方も結構多いと思います。
質問で、出演された方は偶然か、それとも、あらかじめどこかに集まってくださいとお願いしているのか聞きたいです。偶然だとすると、こんなにすぐに番組をつくれるのかなとびっくりしています。

◎局側

一切仕込みはなく、本当の偶然です。
タイトルに「酒」がないほうがいいのかもしれない点は、タイトルのために見ないで離れてしまう方を極力なくしたいと思っています。変えるか変えないかはわからないですけれども、番組内で共有して、今後に生かしていきたいと思います。

◎委員

カンニング竹山君の質問が各グループの人たちに的確で、テンポがよく矢継ぎ早に聞いてくるので、相手もそれにつられて、よい感じで話してくれているのがとてもよかったです。
質問は、彼に全て任せているのか、カンペがあったのか。撮影は同じ日だったのか、断られたのは何組程度あったのかなどお伺いしたいです。

◎局側

人選に関しては竹山さんに全てお任せしています。仕込みは一切ありません。なので、ロケ当日も台本はなく、カンペも1枚もありません。竹山さんが気になったことを聞いてもらっています。1組に30〜40分かけて話を聞き出して、実際放送では、うち10分、15分を使う感じにしています。

◎委員

有楽町とかで昼呑みしているおじさんが、「昼呑み」というタイトルから出てくると予想していると思うので、あまりおじさんを避けて通るのもどうなのかと思いました。いつもその場所にいるおじさんは結構クセモノで、そういう人を崩しにかかるとか、このタイトルと引き込み感がどうだろうと思いました。

◎局側

登場する方の年代、性別などについては、番組としてはいろいろな年代の方や、いろいろな関係値を持っている方をバランスよく入れたいと考えています。あと、番組を見るときに共感性も必要ですので、同じ50代、60代の年齢層の方を入れようとしています。今回の有楽町編については、高い年齢の方がいらっしゃらなくて、20代、30代がメインになりました。

◎委員

1組目のご夫婦について、旦那さん、奥さんという呼び方は今どきで言うとどうなのかなと思いました。名前出しでされていたので、ファーストネームでもよかったかなと思いました。
僕はマッチングアプリでトラブルになったものを取り扱ったことがあるので、「マッチングアプリ、やれよ」というあの価値観の押しつけはどうなのかなと思いました。注意して使わなければいけないという問題点があるのも事実ですので、紹介の仕方として、テロップは入れてもいいのかなという感じはしました。

◎局側

主人、奥さんという夫婦間などの呼び方に関しては、さまざまなご意見があると思います。番組としては、例えばご夫婦が主人、奥さんと呼んでいる場合は、尊重してそれを使います。番組でナレーションを入れるときは、妻、夫の表現でテロップやナレーションを入れています。
マッチングアプリはいろいろなトラブルがあり、犯罪に巻き込まれることもありますので、今後番組でマッチングアプリの内容に入れるときは、表現の仕方に注意しながら使えたらと思います。

◎委員

今回の場合は竹山さんが1日でやっている話なので、それでも3組そこそこおもしろい話が聞ける人がいるというのは、竹山さんの選球眼なのかもしれないし、竹山さんの話の聞き出し方がうまいということなのかなと思い、感心をいたしました。

◎局側

竹山さんに、「すごい選球眼ですね。選ぶ素人の話がおもしろ過ぎる」という話をしましたら、「僕じゃないんですよ。人間は誰でもああいうドラマを1人1人が持っているんです。それを僕が引き出しているだけなんです」とおっしゃっていました。

◎委員

昼酒のコンセプトはどこから出てきたのか、教えていただけますか。

◎局側

竹山さんが、お昼からお酒を呑んで何自由に生きているんだみたいなイメージがあったそうですが、実際ご自身が昼に観察しに行かれると、夜勤明け看護師さんがいたり、会社員の方がいたりと、生活の基盤をしっかりと持ちながら、日々一生懸命生きている大人たちがいるというのを見て、この人たちからお話を聞いたらおもしろいのではということで始まりました。

◎委員

ガード下文化はまさに日本の文化で、江戸時代から、仕事が終わって昼から呑めて、猥雑だけど人情味のある包容力の高い空間はとても大事だと思っていますので、空間の説明や、あの店がどういう店なのかなどの情報もあると、昼間から酒を呑んでいるというのではなく、これも文化としての1つの側面を表現する番組になると思います。猥雑なものを整理しないというミッションを、この番組がもう一つの腹に据えていただくといいかなと思いました。

◎局側

土地柄を入れる点に関しては、確かに有楽町はどんな場所で、このガード下はどんなところというのは、今後制作する上で検討したいと思います。

◎委員

マッチングアプリのところだけはすごく違和感がありました。BS-TBSさんが、50代をターゲットにされているなら、違和感を覚えた人はいるかもしれないと思いました。
テレビ局の皆さんにお聞きしたいのですが、今の人たちは話すのがすごく上手だから、町でああいうことをやってもうまくいくよねという価値観のもとにやっていらっしゃるのでしょうか。

◎局側

マッチングアプリに対して、「昼酒」が今までかかわった人たちとロケして、「マッチングアプリで出会いました」、「結婚しました」というカップルや夫婦が多かったので、今回の最後に、「マッチングアプリが本当にはやっているから皆さんもどうぞ」というコメントを生かしました。
今の人のしゃべりがうまくなったかという点について、スマホが普及して、昔よりもカメラで撮られることに慣れている印象はあります。「昼酒」ではデカカメは使わずに、iPhoneで撮ることで、話しやすい空間というのを大事にして、みんなが緊張せずに本音を話したり、少し恥ずかしいことを話してくれたりすることが番組に生きているのかと思います。

◎委員

マッチングアプリについてですが、今の若い人は、マッチングアプリに対して危ないという耐性を持ちつつ、その上でやっているから、テレビで注意喚起すると、ダサい人たちね、と思われるところもあるから、うまくバランスをとったほうがいいと思います。

◎委員

「あの人たちに話を聞こう」というのは、竹山さんが思い立って行かれるのですか。

◎局側

そうです。突然立ちあがり、「20分だけ呑まない?」というのがキーワードです。「ちょっといいですか」というと、一般の方は拒否する方も結構いらっしゃるので、20分だけでいいから時間をちょうだいと言われています。

◎委員

昼酒を呑もうと思って来ている人ではない場合もあるということかと思います。竹山さんの着眼点は、昼から呑んでいる人の中にも、ちゃんとしていてドラマがあるよねということと思いますので、そういう方をスペシャルでされてはどうでしょうか。

◎局側

始まって間もなく1年ですので、2年目は1時間スペシャルや、やむなくカットした方でおもしろい方などの傑作選をつくることは考えたいと思います。

◎委員

昼間からお酒を呑むことに対して社会的にハードルが下がっている感じはしますね。酒を呑むことイコールふざけているわけではなく、1つのドリンクとして飲んでいて、そういう感じで考えていくと、日本人がもっと緩やかに生きられるようになるかもしれないです。

◎局側

番組自体が、昼に呑んでいる人は特殊だという前提でやっているわけですから、それをなくしていくのは壮大な使命になります。

◎局側

本日の皆様の貴重なご意見は今後の番組制作に反映させていただければと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 午後5時15分 閉会

*BS-TBSでは、番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。