第76回
2022/03
1. |
日 時 |
2022年3月9日(水)午前10時 |
2. |
審議方法 |
今回の審議会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、リモートでのオンライン審議で行った。 |
3. |
委員会の構成 |
委員総数 8名 |
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出 席 者 |
委員長 末綱隆 |
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局側 |
相子 代表取締役社長 |
4. |
議 題 |
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(1)審議事項 |
「憧れの地に家を買おう」 |
(1)審議事項 ◎委員 リモート取材のいいところを有効に活用しているということで、コロナの中での1つの形をつくられたかと思います。現地のプロフェッショナルなバイヤーの方の丁寧な説明で、3つ物件の紹介をしていただきましたが、それぞれ価格だったり特徴だったり、番組として見ていて、憧れとか現実感とか、庶民からすると手が届かないけれど、こういうものも海外にあるんだという1つの形を見せてもらえて、番組としては非常にまとまっていたと思います。 ◎局側 旅行の企画はたくさんありますが、海外に行って、観光情報より生活目線でその国が見えるというやり方、ここで言えばスーパーマーケットの紹介とか、そういったところももっとリアルに入れていくことで、ほかの番組との差別化は図れると思っていました。委員がおっしゃったのは、恐らく最後に価格を当てて、そのスタイルが似ているということだったと思いますが、確かに最後に価格を当てて終わりみたいなワンパターンは、まだ改善の余地があると思っております。 ◎委員 番組自体は気楽に、心地よく見ることができたというのが第一の感想です。 ◎局側 誰に向けて放送しているのかということですが、実際には少し女性の視点を意識したつくりを心がけています。テロップの雰囲気とか、どちらかというと女性的なつくり方をしています。ただ、実際には男性の方もたくさん見ていただいているようですし、正直、あまりターゲットという意識はしておりません。むしろ生活感のない中学生、高校生が見ても、海外の生活ってこんなだと思えるし、ただ単にうらやましがるという、そういう見方をしていただいてもいいし、50代を過ぎて、海外に今から引っ越すなんてあり得ないという方も、こういう世界もあるんだと今さらながら感じていただくという見方もあるかと思います。どこの物件であれ、自分の生活を見直すというか、今後をいろいろ考える材料にもなってほしいと思っています。 ◎委員 せっかく武井壮さんを使うのであれば、彼はアクティブな人間なので、しゃべってるだけでは何かもったいない。当然ながら、向こうに行って取材すれば一番いいのでしょうが、それができないということであれば、朝食などを、スタジオで食べてみて実感してもらうとか、何かそういうことがあってもよかった。もっとアクティブにやってもよかったと思いました。 ◎局側 武井壮さんは、もっとアクティブな方なのに、ただ話しているだけというのは確かに感じております。何かできることはないか。もちろん、ロケに行くのが一番いいと思っています。コロナがもう少し落ちついたら、武井さんに実際に現地に行っていただいて、本当に買うというようなドキュメンタリーができたら最高と思っています。ただ、スタジオでももう少しアクションがあったほうが、より楽しめるかという気がしています。 ◎委員 この番組は、取材班も現地に行っておらず、番組制作のコスト削減効果から見ると、見本番組だと思いました。番組に登場する人も不動産業者なので、番組に出演している方からも出演料をいただけそうです。今、コロナ禍で旅番組がなかなか難しい中、結果的にすごいコスト削減で番組ができたのかと思いました。 ◎局側 夜11時の番組ですから、それほどコストをかけられるわけでもありませんし、いかにコストをかけずに番組をつくっていくか、しかもあまり安く上げたと見せずに制作しなければいけない、というところが大きなテーマです。コーディネーターを通していろいろリサーチをしているのが基本です。 ◎委員 今回の番組については、非常におもしろい発想だというのと、海外事情も、不動産だけの問題ではなく、住んでいる人の紹介や、レストランとかカフェとかの生活事情も紹介されているので、紀行バラエティとしておもしろいという感じがしました。勉強にもなりますし、この取り上げ方はグッドアイデアだと思いました。 ◎局側 今はまだ海外にばかり目が向いていて、国内は、一度だけ軽井沢でやったことがあります。軽井沢は別荘地だけあって、すてきな物件が多く、豪邸過ぎると思った物件もありましたが、現実的なところも紹介して、こんなすてきな別荘があるんだと思いました。軽井沢の不動産業者の方とは多少関係ができたのですが、あまり地方自治体というのは考えていませんでした。決して国内をやらないということではないので、もっと国内でのやり方を考えていくこともひとつあると思っております。 ◎委員 こういう番組は、見るだけで楽しめるので、20億の家とかも見れるものです。本来、我々が見に行けない、あり得ないような規模感のものを見て、世界を知るという意味でも興味深いと思いました。スケールの違うエステートを見たいと思いました。 ◎局側 10億も20億もするマンションを現実に買える人なんて、ほとんど見ていないでしょうし、とにかく理想なのですが、現実を見せることでおもしろさが増すみたいなところなのではないかと思います。リアリティを見せることが、おもしろく理想を見る、そういうところなのかと思います。実は番組内でも、もっと安くて生活圏にある、我々が実際に買えそうな物件を見せる方がいいのか、それとも先ほどあったような20億の豪邸を見せる方がいいのか、行ったり来たりしています。20億と言わず、50億のロンドンの高級マンションを紹介したこともありますが、それはそれですご過ぎて、言葉にならないような物件もあり、どちらかというと理想なのですが、現実に置きかえて楽しめればいいかと思っています。 ◎委員 私はこういう番組が好きで、子どものときからよく見ていたのですが、そのような番組は、大体1時間半とか2時間のスペシャル番組です。 ◎局側 毎回が特番みたいになってしまって、そういう視点をもっとつくらなければいけないと、今すごく感じました。この前、ハワイで出ていただいた不動産業者の方に、「その後、あの物件はどうなりましたか。」と聞いたら、売れていました。日本からの反響も結構あったとのことで、新しくこんな店ができたとかでもいいので、続報みたいなものを今後入れていけないかと今考えています。世界各国の不動産業者といろいろお仕事をさせていただいているわけですから、ただ一回だけのものに終わらせず、今後も継続して、あそこはどうなりましたとか、あの国のあれはどうなったのか、新しいこんな物件が登場しましたとか、そんな連続性をつくり出せないかと今思っています。 ◎委員 いろいろな場所を見るときに、住むという視点で街を見ると、違った感じでその場所の情報が入ってくるということがあります。観光という視点でシドニーを見るのとは全然違って、そこでどんな生活がされているのかとか、不動産が持っている、例えば固定資産税の問題だとか、南向きの問題だとか、住むということから見えてくる文化みたいなもの、そういうところが見えてくるのはとてもおもしろいと思います。 ◎局側 今、構想では、世界の不動産業者との、一度出ていただいたつながりを、その後の情報を集めてウェブに載せるなど、ホームページ上でそういう展開をするとか、世界からの不動産ニュースみたいなことができないかと画策をしています。まだ始まったばかりの番組ですので、なかなか大がかりなことを急にはできないのですが、地道にそういう作業もやってみたいと思います。継続性というのは大変参考になります。 |