第73回
2021/06
1. |
日 時 |
2021年6月16日(水)午後4時 |
2. |
場 所 |
ホテルニューオータニ会議場 |
3. |
委員の出席 |
委員総数 8名 |
参加委員数 7名 |
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委員長 末綱隆 |
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局側 |
相子 代表取締役社長 |
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4. |
議 題 |
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(1)報告事項 |
番組種別公表制度に基づく放送実績について |
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(2)審議事項 |
「ブルー・アース 生命の海」 |
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(1)報告事項 ◎局側 2020年10月から2021年3月の番組種別放送時間の集計結果をご報告します。 (2)審議事項 ◎委員 地球の海の温暖化が、深海、そして北極や南極、プラスチックやサンゴ礁などを通して一気に知ることができて、すごく勉強になり楽しめました。 ◎局側 プラこみと温暖化を別々の回に分けるというのも1つのやり方としてあるかと思います。 ◎委員 これまで撮りためていた映像と、JAMSTECから借りた映像と、ロケ映像のバランスがうまく振り分けられており、非常にご苦労がにじみ出た番組であったと思いましたが、それぞれの映像の画質が明らかに違っていて、それを張り合わせて作ったというのがわかってしまうので、そこにもう少し工夫があればと思いました。 ◎局側 いろいろな映像が混在していますが、画質の差は、ほぼ時代の差だと思います。すごく古い映像は、ハイビジョンになる前の映像です。あと、最近の映像だとしても、JAMSTECが撮っている海の中、特に深海の映像などは、もう少し小型の特殊なカメラで撮っていますので、どうしても画質が違ってきます。 ◎委員 毛利さんとさかなクンの、空の目と海の目というこの配置がとてもよく、座組みが見事でした。映像を見た後に問題提起があり、見ている人に考えさせる、その辺の構成が非常に上手くできていたと思いました。 ◎局側 意識したのは、SDGsは、なかなかハードルが高く、難しいテーマで、どうしても理念先行になりがちなところです。頭でっかちにならないように、まずはなぜそれをやっていかなければならないのか、今一体地球に何が起こっているのかという部分を番組の前半できちんと描いて、後半で答えに向かっていく、そういうストーリー性をきちっとつくって、単なるオムニバスではなくて、SDGsにそれほど関心がなかった人でもわかりやすく入っていけるような番組にできたらいいと思いました。 ◎委員 ESGとかSDGsは、今やもう企業の中期経営計画や長期経営ビジョンの中に必ず盛り込まれており、これを取り上げたのは非常にいいと思います。カネカが取り上げられていましたが、カネカを取り上げた経緯を伺いたいと思います。 ◎局側 SDGsというところで、カネカの生分解性ポリマーを取り上げたらおもしろいというのは、毛利さんからサジェスチョンをいただきました。毛利さん発の企画でしたので、レポーターも毛利さんでお願いしました。カネカの開発した製品は、海の中でも土の中でもコンポストでも、全部、自然に分解できる唯一のものでした。どうして生分解性ポリマーが環境に優しく、海洋プラごみ問題を根本的に解決でき得るものなのかということと、無駄なCO2を出さない、だから温暖化の対策にもなっているというところはきちんと伝えなければいけないと思いましたので、ある程度尺をとり、説明させていただきました。 ◎委員 海の歴史や地球における海の役割、海というのは、地球全体の構造に対してどのような役割を果たしているのか。海の定義みたいな話が最初にあると、見やすかったと思いました。 ◎局側 海の役割や歴史、太陽系の惑星の中で地球にだけこんなに大きな海がある理由や成り立ちの話がありますが、そこまで行くとさすがに盛りだくさんになってしまうと思い、今回落としています。地球において、海がどんな役割を果たしているかという説明は、幾つかのブロックの中で入れていますが、そこをあまり散らさないで、きちんとワンブロックで描いたほうがわかりやすかったかもしれません。 ◎委員 テーマが大きいだけに、焦点が一体何なのか。海の生態系のほうが焦点なのか、それとも環境問題のほうが焦点なのか。主題が何だったかというところが疑問でした。 ◎局側 焦点がぼやけてしまったということに関しては、自分でも感じているところです。テーマが大きくなってしまったために、いろいろな要素を入れてしまいました。同時にストーリー性をきちんと見せるために落とせなかったものがありますが、これでも相当の要素を落としてはいます。 ◎委員 自然の色の美しさとプラスチックごみの色の汚さのコントラストがとても衝撃でした。色としては同じなのに、なぜプラスチックの色は汚い鮮やかさで、自然の色との差は何なんだろうと、色のコントラストに衝撃を受けました。 ◎局側 毛利さんはもともと化学者ですので、そういう視点から、理論としてのプラスチック問題や気候問題を語っていただく、ロジカルなポジションかと思っています。さかなクンは環境省のプラごみアンバサダーも務めていましたし、経験側として魚のことからスタートして、魚が暮らす生態系、海というものの環境を考えていく、そういう役割分担かなと思っています。ただ、それは完全にすみ分けられるものではないので、確かにバッティングするような部分はあったかもしれませんし、それがハレーションみたいに感じられたのでしたら、うまくいかなかった部分かと思います。 ◎委員 番組で取り上げている事例が自分たちの生活と地続きではないと思いました。海や地球のためにこんなふうにしたらいいらしいと言いたくなるようなことがあると、次の日、この番組のことを思い出して、それを話題に家族で話したりして、この番組自体の記憶がすごく強くなると思います。 ◎局側 読後感というか、どう現実とうまくくっつけるかみたいなことかと理解しました。視聴者には、若者のごみ拾いや、こういうことを自分たちでもできるということや、新しいプラスチックがあるということを感じてもらえればいいと思っていましたが、その先の、実生活に接着できるような何かがあればさらによかったのかな、と思いました。そこは確かにおっしゃられたのを聞いて、なるほどと思いました。あまりそういう視点で考えたことはありませんでしたので、これから番組をつくっていく上で、意識していきたいと思います。ありがとうございました。 *BS-TBSでは、番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。 |