第71回
2020/12
1. |
日 時 |
2020年12月17日(木)午後4時 |
2. |
審議方法 |
今回の審議会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、リモートでのオンライン審議で行った。 |
3. |
審議会の構成 |
委員総数 8名 |
参加委員数 8名 |
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委員長 末綱隆 |
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局側 |
相子 代表取締役社長 |
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4. |
議 題 |
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(1)報告事項 |
番組種別公表制度に基づく放送実績について |
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(2)審議事項 |
「ヒロシのぼっちキャンプ」 |
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(1)報告事項 ◎局側 番組種別放送時間報告について、2020年4月から2020年9月の2K・4K番組種別放送時間の集計結果をご報告します。 ◎委員 BS-TBSの2Kと4Kの通信販売の時間は、4Kのほうが圧倒的に多くなっています。 ◎局側 4Kでは月曜から金曜の午後1時台と午後5時台に2Kでは放送していないショッピングの枠がございます。主に2ベルト放送枠が変わり、4月から9月の累計でみますと、このくらいの時間差となってしまいます。また、4Kは放送開始2年で、まだまだメディアとしては小さく、制度的にも普及段階であるということで、通販の放送時間を多くすることが認められているということもあります。 (2)審議事項 ◎委員 たった一人で、誰とも接することなく、自然を相手にあれだけのトークをずっと飽きさせることなくできるのは、やはりヒロシさんだからだと思います。彼の感性あふれるトークがよかった。キャンプをする上での説明もすごくわかりやすかったです。一つ気になったのは、地面で火を焚いていましたが、キャンプ場というのは地面で火を焚いてもいいものでしょうか。 ◎局側 地面の焚き火については、基本的に、地面を焼いたりしないように焚き火台を持っていき、焚き火台で行います。今回のように、地面で直接行う時は、許可をとって行っております。 ◎委員 大変ほのぼのとした楽しい番組でした。今までにないような番組で、うまくつくられていると思います。1点、注文をつけるとすれば、景色や、キャンプ場から見たヒロシさんの一番お勧めの場所を定点で、いる間ずっと追いかけ、昼の顔と夜の顔が見ることができるようなものがあるとよかったと思いました。キャンプをしてみようではなく、キャンプで紹介された場所に行ってみようかという気持ちが視聴者に出て、次回、どんなシーンが取り上げられるのかという気持ちになると思いました。 ◎局側 定点で追いかけるというアイデアは面白いお話ですので、参考にさせていただきたいと思います。 ◎委員 キャンプに興味がある人や、コロナ禍で密を避けて外に行きたいという人から見ると、非常に面白く視聴できたのではないかと思います。番組をつくるという点から見ると、この番組は、登場人物、カメラ、場所代、食材、シナリオなど全ての面が低コストで出来ていると思いました。テレビ局側の番組制作費から見ると、メリットが大きい番組なのかと思います。 ◎局側 ゴールデンの番組や、地上波に比べれば、少人数でやっておりますし、タレントが大勢出るわけでもなければ、そんなに遠くに行くわけでもないので、その点では比較的低コストになっております。その分、編集とMA、ナレーションのスーパーの文言と入れるタイミングに大きく時間を費やしておりまして、そういった意味では言うほど低コストでもないというところはございます。 ◎委員 映像的に炎の揺らぎや、揺らぎから映し出されたキノコとか、入ってくる自然の風景、あの辺がすごく効果的に効いていて、言葉で言うのとはまた違った意味で、自然の中に入っていて気持ちよさそうだと感じることができました。 ◎局側 Season1は、2018年に15分番組として制作しておりましたが、この時もテイストは同じで、独特な温度感や間合いがあって、見ている人に非常に受けていたというところがありました。 ◎局側 狙いの視聴者層はというと、40代から50代絡みの男性、少なくとも自分たちが見たいということをまず行おうと思いました。その中で、できるだけ多くの人の共感を得たり、一緒に楽しんでくれるようにしたいと最初は思っていました。 ◎委員 キャンプが好きな人に対して情報を発信する、より深掘りをしていくというのであれば、YouTubeで既に一人キャンプのことを好きな人たちがさらにここで見たい理由というのは何だろうということに興味を持ちました。そこが4Kならではの映像なのかと思いますが、YouTubeは携帯で見ることが多い為、大きいテレビの画面で見る理由はどこなのか。対象者が絞られて番組をつくりたいときには、どうなのかと思いました。 ◎局側 YouTubeとBSの放送との違いですが、この番組はまさに典型で、独特な間合いや行間、引っ張っておいてボソッとしかしゃべらないというのがBSの特徴かと思います。YouTubeは、動きが非常に速く、とにかくスーパーをたくさん入れて、頭からインパクトをつけていかないと、スマホではすぐスイッチされてしまいます。設置してあるテレビでは、そういう感じがないので、BSならではの行間とか間合いを大切にできるといいと思います。YouTubeとテレビの特性も踏まえた上で、考えていかなければならないと思っております。 ◎局側 YouTube配信と、我々がやっている放送というのは、我々のテレビ局がまさにその狭間にいるというか、両方に向き合って番組を制作している状況です。 ◎委員 まず思ったのは、そもそも「ぼっち」ではないということです。スタッフさんと対話をされているので、見ている側が置いていかれてしまいます。スタッフさんがどんどん介入するなら介入する、ヒロシさん一人なら一人と、どちらかに振ったほうが、見る側が見るポジションをとりやすいと思いました。そうするとリラックスして視聴できると思います。 ◎局側 貴重なご意見を賜りまして、ありがとうございます。制作スタッフともご指摘いただいたことを共有して、新しい、よい番組をつくっていきたいと思います。 ◎委員 人が来ないキャンプ場でしたが、ほかにキャンプ客はいないというシチュエーションでの撮影なのでしょうか。今回の山梨県のこの場所は、たまたま空いていた、撮影したときに誰もいなかったということなのか、借り切ったのか、そのあたりを教えていただきたいと思います。 ◎局側 今回は、たまたま番組で知り合った役場の方から、「公営のキャンプ場みたいな、子ども会で使うようなところが空いており、その日は使用しないので、もし必要でしたらお貸ししましょうか。」と言われました。通常は、普通のキャンプ場に行って、ぼっちのところを探すということを行っておりますが、この回のみ、貸し切りで行っております。あとの回はすべて他のお客さんがおります。 ◎委員 これはセリフの台本はあったのでしょうか。すべてヒロシさんのアドリブだったのでしょうか。 ◎局側 基本的に台本はございません。ロケ前の打ち合わせや、普段からの話し合いで、僕らの反応を彼が見ており、僕らが「それはすごいですね」とか、笑ったりするところを本能的に引き出しに入れておいて、それを出してくれています。行く場所は決めてあり、用意はしています。ここに魚を釣れるところがあるというのもありますし、見るべき谷間がこっちにもあるというのも全部用意しておりますが、それは基本的には彼に伝えることはしません。何となく気づくように仕向けたりすることはありますが、彼も気づいて無視する時もありますし、興味を持っていく時もあります。 ◎委員 新しい領域の様な気がしますので、ぜひ頑張っていただければと思います。 *BS-TBSでは、番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。 |