第54回
2016/07
1. |
日 時 |
2016年7月6日(水)午後4時59分 |
2. |
場 所 |
BS-TBS大会議室 |
3. |
出席者 |
委員長 山崎敏子 |
局側 |
平本 取締役会長 |
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4. |
議 題 |
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審議事項 |
テレビ番組 |
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5. |
審議内容 |
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委員 ◎日本では当たり前、でも海外では疑問に思うことを現地の取材で明らかにするという、スタジオでゲストを交えながら理解を深め、議論するという番組。視点が非常にユニークで、常に議論の対立軸があるので、非常に興味深いと思った。未成年を含めた女性、女子高生の産業に寛容であり、経済上大きな効果があるという一方、倫理的な面はいかがなものかという視点でつくられているのかなと思いました。 ◎今回のテーマ「"HENTAI国家"ニッポン」は、テーマ的に難しいと思います。「JKビジネス」にしても、クールジャパンと紙一重みたいなところがあって、それの線引きの問題とか、文化論的な話、ネオテニーや日本文化の特殊性みたいなのを文化人類学的にどういうふうに見るのか、みたいなことをコメントで盛り上げてくれたと思うんです。いずれにしても、そこで答えが出るような問題でもないので、なかなか難しい点だったかなと思いました。 ◎例えば香港衛星テレビの李海さんという記者さんは、それなりに興味を持って取材をしながら、且つ意見が言えるという印象を持ちました。 ◎アキバから、電車の宙吊り広告、地下アイドルと、ふだんの風景から入っていって、その後出てくる48(フォーティエイト)の件を取り上げ、秋元さんにインタビューする。秋元さんが「それは一般的な芸術とわいせつの問題だ。アートですよ」と答えていたが、もう1つ問題意識が何かあってもよかったのかなと感じた。 ◎一般的に成熟した男女の間のわいせつかどうか。という議論を芸術的にやる問題から、さらに進んで児童ポルノ的な。つまり、少女を性的対象にすることに突っ込んで、論点にしているわけなので、一般的なアートとわいせつの関係からもう一歩、視点があるんじゃないかなと思った。いずれにしても秋元さんを前にして聞いているところが、なかなかおもしろいなと思いました。 ◎HENTAIという言葉は、外国の人たちがどの様に捉えているのかとか、もうちょっと聞きたいなというのはありました。 局側 ◎司会のパックンと、番組が始まるときに、「こういうテーマをやりたいよね」などといろいろ話している中、外国人から見てすごくギャップを感じる1つに、セックスアピールの問題がある。アメリカとかだと、小さな女の子がすごく背伸びをして大人っぽくしたいのに、日本は逆で、10代くらいに見られるような格好で、向いているベクトルの方向が全く違うのがおもしろいということで、これをテーマにしたいなということと、HENTAIという言葉は世界中で通用するよという話も聞いていた。アルファベットのHENTAIというのが一方的に悪い、それを批判するような番組にするつもりはなくて、批判もあれば、要はここからクールジャパンで世界に広まって、逆に海外の若者とかが影響を受けているということもあるので、その辺も含めて多様な議論ができればいいかなと思っていた。 委員 ◎問題提起した以上、なぜこういうふうになってきたのか。これは一切語られなかったでしょう。現象を捉えて、良いとは言ってないけど、商売になればとか、決して肯定的ではないけど、フランスとかアメリカではそういうのはないのか。なぜだというような、知りたいことがいっぱい出てきた。それに全部、番組として答えなければならないということはないが、それだけずしっと受けとめるくらいのテーマであるだけに、もう1つ欲しかった、深いものだと思う。日本の抱える大問題の中の1つだと思う。 局側 ◎各国の記者を集めているのですが、深くその記者に切り込むというか。普通の海外コメンテーターなら必要ないが、なぜ記者にしたかというと、その人の国の報道とか、その国のカルチャーとか、あるいは自分の身の回りでもいいですね、僕の身の回りのフランス人はこう言っているよとか、そういう話を聞く意図がありました。 委員 ◎「JKビジネス」まで割と入ってきたので、すごく自分でも問題意識を持って、社会現象としてこれじゃいけないとかって注目したが、HENTAIというものが、アニメや、子どものカワイイとか、そういうことにも通じるような言い方をしているのかなというと、またちょっと話が変わってくるかな。どの辺を狙っていたのか。問題意識を持たせたかったのかどうかというところが少しわかりづらいと感じた。 午後6時8分 閉会 |