第38回
2012/07
2012年7月19日に第38回BS-TBS放送番組審議会が開催されました。審議会委員は7名が出席され、BS-TBS側からは平本社長以下8名が出席致しました。
第38回の審議会は、テレビ番組「謎解き!江戸のススメ」について審議を行いました。
放送日 | 2012年7月2日(月)22:00~22:54 |
委員からは以下のような意見・感想がありました。
- ・江戸という切り口は、見ていても非常に有利だなというか非常に身近な感じがあるし、それだけにああいう情報番組というか知識の番組の切り口として江戸はこうだったというのはすごくいいなと改めて思いました。
- ・この番組のコンセプトは謎解きですよね。謎解きの部分が、スタジオと完パケの部分が絡んでないという感じですね。
- ・大変おもしろく拝見いたしました。MCのお2人の着物ですが、番組の雰囲気によくマッチしていたし、染五郎さんの、房ようじで歯を磨く朝の様子のくだりなどは、やはり歌舞伎役者だな、なかなかいいキャスティングだなという気はいたしました。
- ・川柳から入るところも庶民的で、軽やかな感じがするし、錦絵とか浮世絵で大変わかりやすく解説していただけたと思います。
- ・1社提供でやっているので、番組とリンクしていて、江戸時代と現代、現代から未来というのが、CMを含めて時代の変化が感じられる構成になっているのはおもしろかったと思います。
- ・川柳って、やっぱり大人のユーモアというか、ちょっと余裕があって、ピリッと辛いところもあって、それを1つのきっかけにして江戸というものを解いていくという方法はすごくいいなと思いました。
- ・ドコモのアプリ、GPSと連動して浮世絵を見ることができる、そういう連動というのも本当にすごいなと思いました。
- ・ホームページに5分くらいの抜きがあるのはとてもいいと思いました。
- ・エピソードが、残念ながらよく知っているようなものが多かった気はします。例えばウナギの背開きだの蒸すだのとかいうのはかなり言い古されているというか、よく聞いてきてしまったことだなということが、ちょっと残念だなということですね。
- ・この番組はとても楽しめるので、もう1つ深みを出していただいて、「江戸のススメ」という、現代につながっている、継承されてきているもの、あるいは継承されていなかったけど江戸にはあって、もう一回考えてもいいんじゃないかというこの2つの視点をつくる側の方がお持ちになっていただければ、どこかうっすら見えてくるんじゃないかなと思いました。
- ・全体の構成として、教育番組的な形式で、その情報自体、おもしろいしためになる。全体がやや総花的というか何でも入っている。
- ・苦言としてはもっととんがってもいいんじゃないかなと個人的に思いました。全体的な番組のできが非常に優等生っぽいというか、教科書的というか、反論できないというか、クイズの情報番組のような印象を非常に持ちまして、言いかえると、知識にやや偏重しているかなと感じました。
- ・もっと人が出て来ても良いのかなと思いました。またグローバルの視点が欠けていると思います。江戸時代のよさというのを外から見てどれだけ価値があるのかという視点があると広がるかなと。個人的には、人の生々しい考え方とか生きざまとか、そういうものが番組を通じて出てくると、より深みがあって、見ごたえ感というか、非常に上質な番組を見たという読後感というか、そういうのがあると非常によかったのかなと思っています。
- ・江戸というのは非常に長い時間のスパンなので、一体今から何年前の話なのかというのが少しあると、座標軸というか時間軸が見えてくるのかなという気がちょっとしました。
- ・錦絵とか浮世絵とか、何度も申し上げているけど、テレビって、絵で見せるものですから、ああいう絵をたくさん、いろいろ使ってくださったことで実感がわいて、大変おもしろかったと思っております。
- ・BS-TBSらしい番組だという感じがします。